コミックエッセイ 両手に男児
先生に頼まれて鼓笛隊にチャレンジ<部活動の思い出 前編>【両手に男児 Vol.73】
私が小学生の頃。
クラブの配属が決まった四年生のある日、担任の先生から声をかけられました。それは「鼓笛隊」の勧誘でした。
昔から地域の恒例行事に小学校の吹奏楽クラブによる鼓笛隊パレードがあったのですが、同じパレードに参加するバトンクラブが圧倒的な人気を誇る一方、年々吹奏楽クラブの部員数が減り、とうとう吹奏楽クラブの部員だけでは足りなくなってしまったのでした。
なので先生は三年生の時にリコーダーコンクールに参加した生徒を片っ端から勧誘していたというわけです。
元々吹奏楽クラブにも興味があったので、先生のお誘いにすんなり気持ちが乗りました。仲の良かった友だちも誘えば一緒にやってくれそうという確信に近いものもあり、「鼓笛隊のヘルプ」に前向きだった私。
ただ、夏休み中にも学校で練習があったので家の人に相談してほしいということでした。