子どもがなぜかやる気になる⁉︎ 教育に「ゲーム」が有効なワケとは?【教育界のノーベル賞に選ばれた正頭先生に聞く! 第1回】
◆暗記や計算はもういらない! いま学力として求められる能力とは?
子どものやってみよう! が増えると、たくさんの『体験』をすることにつながっていきます。近頃は『体験格差』という言葉が生まれるほど、子ども時代の体験が学習意欲や将来的な収入などさまざまな場面で影響を及ぼすともいわれ、重要視されるようになってきました。
正頭先生もさまざまな体験をさせることが、先行き不安なこれからの時代に必要不可欠だと考え、体験のハードルを下げるためにゲームを活用しています。
「親世代である僕たちの時代の学力といえば『暗記』と『計算』で、この2つをできる人が賢いとされていました。でもAIやテクノロジーが発達したいまは、暗記も計算もコンピューターには敵わないので、かつてのような価値はありません。
そこから学校教育が『自分で考え、調べ、探求する』という方向にシフトしていき、現時点でもっとも大事な学力は『表現力』だといわれています。
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では、その表現力を育むために必要なものは何かというと、『思考力』なんです。人は考えること以上の表現はできない。その思考力の土台となるのが、『感受性』。感受性がないと“花ってキレイだな”とは思わないし、その先の“花の色はどうして変わるんだろう”という思考にはならない。
じゃあこの感受性はどう育むかというと、それが『体験』なんです。そもそも花を見るという体験がないとキレイとも思わない。つまり、幅広い体験があると感受性も幅広く育つし、それが思考力になって表現力につながっていくんです」
◆“とりあえずやってみる”が増えると将来幸せになれる?
ここ数年でAI化が急速に進み、あれほど将来有望だといわれたクリエイターという職業さえも、取って変わるといわれる時代になりました。正頭先生もよく“20年後はどんな仕事が生き残りますか?”という質問を受けるそうなのですが、そこでも体験がベースとして活きてくると説きます。
「将来的に生き残る職業や必要な能力が何かは、正直僕にもわかりません。ただ、子どもたちが幸せに生きていく上で一番大事なのは、『知的好奇心』。どんな未来が来ようとも“何それ、 面白そうじゃん!”と好奇心を高く持っていられる子が幸せに生きられると思うし、そうじゃない子は不安に怯えることになってしまうのではないかと思います。
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やっぱり子どもには目をキラキラ輝かせて、いつまでも幸せでいて欲しいじゃないですか。そのためには好きなものが多い方がいいし、その好きなものを増やすには体験を増やすこと。やったことがないことは好きにならないので、広く浅くでいいからいろいろな体験をする方がこれからは生きやすくなるんじゃないかなと思います」
体験が子どもの表現力の土台となり、将来を豊かにする。だからこそ、何事にももっと気軽にやってみようと一歩を踏み出せるように、体験のきっかけとしてゲームを活用するといいというのが理解できました。しかし、家事に仕事に忙しい毎日の中で取り入れるのはなかなか難しそうと身構えてしまう保護者さんも多いのではないでしょうか。
そこで後編では、家庭でどのようにゲームを学びに取り入れたらいいかについてお話を伺いました。
正頭先生インタビュー <後編>
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「ゲーム」を学びに活かすために親ができることとは?
子どものやってみたい!を刺激する 映画「マインクラフト/ザ・ムービー」公開中!
正頭英和先生が教材として活用し、2019年に“教育界のノーベル賞”といわれる「グローバルティーチャー賞」で日本人小学校教員初となるトップ10に選ばれたゲームソフト「Minecraft(マインクラフト)」がついに実写映画化! 子どもの冒険心を刺激する、異世界転送ファンタジー超大作です。親子で楽しめるマイクラワールドを劇場で体感してみませんか?
★キャスト:ジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、エマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、ジェニファー・クーリッジ、セバスチャン・ハンセン
★監督:ジャレッド・ヘス
★配給:ワーナー・ブラザース映画
★公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/minecraft-movie/
★ハッシュタグ:#映画マイクラ ★公式X:@minecraft_mjp
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