連載 STEAM教育って何?
探究や体験…一体何をすればいいの? 忙しい親でもできるおうちSTEAMのコツ【STEAM教育って何? Vol.2】
◆飽きてやめたり、途中で失敗したときは?
体験機会を増やして探究したテーマが見つかったとしても、探究学習を始めた途端、飽きてしまう、途中でやめてしまうという問題も“子どもあるある”ではないでしょうか。
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「大人でもそうですが、興味のないことは続かないですし、人の興味ってすぐに他に移りますよね。この子は飽きやすいからダメではなくて、『今はこれじゃなかったんだ』と捉えればOK。移った先にのめり込めるものがあるかもしれないので、やはりいろいろな体験をすることが大切です」
実際うまく行かなかったり失敗したとき、保護者は具体的にどう対応すればいいのでしょうか。
▼失敗をチャンスにするには?
「失敗はむしろ学びのチャンス! 海外ではわざと失敗させる実験があるぐらい、失敗も大切なプロセスのひとつです。すぐに“や〜めた!”という姿勢にならないように、“どこを変えれば次はうまくいくかな?”“この失敗で何がわかったかな?”と子どもに問いかけて、『失敗』ではなく『ゴールまでに必要なプロセスだ』というマインドを持ってもらうようにしましょう。
でも、現実にはうまくいかないことはよくあります。子ども同士でカバーさせるという手もありますし、あとはパッと切り替えて他のことをやるもOK。失敗しても大丈夫という雰囲気を作って、うまくいったときは一緒に喜びましょう」
◆表現するのが苦手な内向的な性格の場合には?
STEAM教育には、A(アーツ)が示す「ビジョンを描く力」や「表現力」も盛り込まれていると第1話で教わりました。では、もともと子どもが内向的で表現が苦手な場合は、何か良い方法はあるのでしょうか。
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「表現する上では土台になる語学力などの基礎学習の必要性は前提として、表現そのものは、自分の言葉で話す経験を積んで段々慣れていくしかありません。練習すればするほどうまくなるので、家で何か作った時などに“これは何のために作ったの?”といった質問をして説明させるなど根気強く小さな場数を積むのがいいですよ」
そのときに気に留めておきたいポイントがあると井上さんは続けます。
▼子どもが最もテンションが上がる相手とは?
「“オーディエンスのヒエラルキー”という言葉があります。子どもたちにとって、誰に届けるか、誰にフィードバックをもらうかでモチベーションが変わる、という意味なのです」
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「実はそれが1番低いのが教師で、次が保護者。いつも身近にいる人ほどモチベーションは低くなるんです。
逆に『学校外の一般の人』<『プロフェッショナルや専門家』<「『世界に対する実際のサービス』という順で、子どもたちのモチベーションや取り組みへの集中力はアップするので、たまにはママ友や専門家に話を聞いてもらうなど、少し外に向けていく意識をするといいかもしれません」
◆手軽にできる「おうちSTEAM」で始めよう!
井上さんが編集長を務めるSTEAM JAPAN編集部による書籍「ワクワク! かんたん! おうちSTEAM(くもん出版)」では、おうちで手軽にできるSTEAMアクティビティが30個も紹介されています。
切り取って使える「アクティビティシート」と、発見やアイデアを書き込む「アクティビティノート」が付属しているので、買ったその日からすぐに始められるのがうれしい!
筆者も家庭で実際に試してみましたが、子どもたちが試行錯誤しながら何度もチャレンジするので、1つのアクティビティでも手応え十分でした。
どのアクティビティにも実社会でどう役立つかが分かる「くわしい解説」があり、さらにヒントとなる知識も盛り込まれているので大人も存分に学べる内容になっています。
まずは保護者が新しい学びにワクワクして、子どもと楽しみながらSTEAM教育を取り入れてみてはいかがでしょうか。
\ ご紹介した書籍 /
『ワクワク! かんたん! おうちSTEAM』
(STEAM JAPAN編、くもん出版)1,870円(税込)
いま、世界で注目されるSTEAM教育を、今日からおうちではじめられる!世界で実践されているSTEAM教育のアクティビティの中から、かんたんで楽しくできるもの、子どもたちが探究や創造をひろげられるものを30紹介。切り取ってすぐできるアクティビティシートと、ワクワクをかきこめるアクティビティノートの付録つきで、手軽かつ本格的に実践をはじめられます。
https://steam-japan.com/books/ouchi-steam/
(STEAM JAPAN編、くもん出版)1,870円(税込)
いま、世界で注目されるSTEAM教育を、今日からおうちではじめられる!世界で実践されているSTEAM教育のアクティビティの中から、かんたんで楽しくできるもの、子どもたちが探究や創造をひろげられるものを30紹介。切り取ってすぐできるアクティビティシートと、ワクワクをかきこめるアクティビティノートの付録つきで、手軽かつ本格的に実践をはじめられます。
https://steam-japan.com/books/ouchi-steam/
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