子育て情報『子どもの発達障害〜家庭でできる声かけや働きかけは?』

2017年8月31日 12:29

子どもの発達障害〜家庭でできる声かけや働きかけは?

さまざまな特性により〈育てにくさ〉を感じることもある発達障害のあるお子さん。家庭で多くのママが困っている「あるあるトラブル」について、川崎市通級指導教室の先生方に具体的な声かけ・働きかけについてアドバイスをもらいました。発達障害の有無に関わらず、子育て中のママのヒントが満載です!

基本は「お手本を見せる」「一緒にやる」「ほめる」

「お母さんたちから、身の回りのことを自分でしてほしいのにうまくいかない、指示したことをやってくれないという悩みをよく聞きます。大原則は、“お手本を見せる・一緒にやる・ほめる”こと。発達障害のあるなしに関わらず、子どもは親や先生をまねることから学びます。なるべく具体的に見せてあげてください。時間がかかることもありますが、一つひとつの手順を一緒にやることでできることが増えていきます。言われたことを100%できるようになるのは何度も繰り返し練習してから。
完璧を求めず、お子さんの行動の中で“できた”ところを見つけてほめましょう」
実際の困りごととその対処についてもこまかく教えてもらいました。

ケース1:出かけるときの用意が遅い・後片づけができない

「何を用意したらよいか、それにはどのくらい時間がかかるかなどを理解するのは難しいものです。まずは親が見本を見せながら、“準備する習慣”をつけさせましょう。親がサポートする量を徐々に減らしていくのが理想的。ひとつ準備ができたら“次は◯◯をしよう”と具体的に指示を出します。片づけも同様。何をどこにしまえばよいのか教えてあげてください。“早くしなさい”など抽象的な指示では伝わりません」

そのほか、効果的な工夫
・必要な持ち物は1カ所にまとめて置く
・持ち物チェック表を作り、見えるところに貼っておく
・着替えに時間がかかる場合は、ボタンがないものなどひとりで着脱しやすいものから挑戦させる
・物の置き場所を固定し、箱にオモチャの写真を貼るなど、目で見てわかりやすいようにする
・一緒に片づける(競争などゲーム形式にするとよい)
・「片づけが終わったら◯◯をしよう」など、できたあとのお楽しみを与える

目次

・基本は「お手本を見せる」「一緒にやる」「ほめる」
・ケース1:出かけるときの用意が遅い・後片づけができない
・ケース2:宿題をやらない
・ケース3:親や先生からの指示が聞けない、言うことを聞かない
・ケース4:行動の切り替えができない


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それぞれのボックスに片づけるものの写真を貼り付けてある通級指導教室のオモチャ箱。
ひと目で理解できるよう工夫されています

ケース2:宿題をやらない

「下校してきてから寝るまでの間、いつどこで宿題をするか親子で相談しましょう。

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