子育て情報『知的な遅れがある自閉症の息子。支援学校を卒業したその先の人生は』

2017年3月5日 14:00

知的な遅れがある自閉症の息子。支援学校を卒業したその先の人生は


特別支援学校に通う息子が、将来「働く」ということ

知的な遅れがある自閉症の息子。支援学校を卒業したその先の人生はの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038022292

こんにちは。『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』著者の立石美津子です。

私には、知的な遅れを伴う自閉症の息子がいます。現在、特別支援学校高等部に通う1年生です。

特別支援学校高等部のカリキュラムは、一般的な高等学校とは少し異なります。国語や数学と言った教科学習だけでなく、入学直後から3年後の就労に向けて必要な知識、技能、態度についての学習が中心になります。それに加えて、木工、農園芸、食品加工、ビルクリーニングなどの作業学習も行われます。


今回は、障害のある子どもが「働く」とはどういうことなのか、働くことで得られる喜びとは何なのか考えてみました。


知的な遅れがある自閉症の息子。その人生の先にあるものは

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お子さんが特別支援学校の高等部を卒業した先輩ママが、ある日こんなことを呟いていました。

「18歳までは“学校”という障害があっても守られた環境のなかで、先生や友達と一緒に充実した毎日を送っていた。でも卒業後は朝から夕方まで作業所でナッツをビニール袋に詰める作業をしている。わが子はこれで幸せなんだろうか…?」

「猛暑の中で、来る日も来る日も公園のトイレ清掃。わが子の人生は、これでよかったのだろうか…」

この話を聞いた私は、息子が支援学校を卒業してから1日中、袋詰めの作業をしている姿を想像しました。


そして…こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが…「なんのためにこれまで一生懸命育ててきたんだろう」と悲しい気持ちになってしまいました。

誕生したときの喜び、診断されたあとのショック、療育に必死に通った過去の日々が蘇り……。どんなに一生懸命学校に通わせたり、療育をして本人に出来ること増やしたとしても、その先にあるのは結局ひたすら単純作業をこなす人生なのかもしれない、そう考えてしまいました。


授業参観で、ひたすら単純作業を行う息子を見て。浮かんでしまった正直な気持ち

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昨年の7月に、息子が通う高等部の授業見学に行きました。

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