2017年7月20日 16:30
パニック障害と必死に向き合った私に一筋の光が。回復のために一番大切なことを教えてくれたのは…
ある日突然、パニック障害を発症して
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174010702
前回の記事で紹介したとおり、私はある日突然「パニック障害」になってしまいました。前触れなんて全然ありませんでした。
電車の中で突如起こった、激しい動悸、吐き気、いてもたってもいられないほどのめまい、そして過呼吸発作。そのまま救急搬送されたその日から、私の生活は一変してしまったのです。私が生きる世界は、出来ないこと、行けない場所、怖い場所だらけになってしまって、これまで楽しかったいろんなことが、「怖いこと」に変わってしまいました。
パニック障害は、激しい発作が起きていないときでも、心身に大きな負担がかかります。外の世界は怖いものばかりで、常に身体の変化に敏感になって身体がガチガチになっているのです。
パニック障害が一番ひどかった時期、SNSなどに自分の写真を投稿すると、「なんか痩せました?」「やつれた?体調悪いの?」というようなコメントをたくさんもらいました。発作に翻弄され、疲れ果てていた私は、顔つきまでも変わっていたようでした。
また、発作が起こる状況も、徐々に多様化してゆきました。ときには、階段を上ったり、ちょっと走ったりするだけで発作が起きてしまうこともあります。これは、運動をして心臓がドキドキしたり、呼吸が荒くなったりしてしまうと、身体が「パニック発作だ!」と勘違いして、臨戦態勢に入ってしまうためです。
さらには、夏の暑さで発作が誘発されることもありました。暑い日というのは、ちょっと頭がくら~っとしたりするものですが、これを身体が「発作だ!」と間違って知覚してしまうのです。パニック障害になってから、私は暑さにことさらに弱くなりました。
発作からの逃げ場のない状況を避けていればよかった初期と違い、このころには暑くても発作、運動をしても発作です。この地球上に私の逃げ場はどんどんなくなっていきます。そのうち、友達とお喋りして大笑いしたりするだけでも発作が出てくるようになりました。それがショックで、友達からの食事の誘いなども全て断るようになってしまったのです。
こうして、日を重ねるごとに自分にできることが減っていき、最後は「家に閉じこもる」こと以外の選択肢が消えてしまったのでした。
そうだった、できるところから少しずつだ!踏み出した回復への一歩
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