子育て情報『覚えられない息子と忘れられない娘。対極の凸凹のある2人を見て気づいたのは…』

2017年9月3日 14:00

覚えられない息子と忘れられない娘。対極の凸凹のある2人を見て気づいたのは…


今、何をしていたのかを覚えておけない息子

覚えられない息子と忘れられない娘。対極の凸凹のある2人を見て気づいたのは…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10370004196

わが家には自閉症スペクトラムと診断された小学1年生の息子と小学4年生の娘がいます。息子は不注意優勢型ADHDの特性が強く、娘はアスペルガーの特性が強いという特徴があります。

さて、先日息子の勉強を見ていたときのことです。

文字を書き間違え、「あ!間違えちゃったから、えーっとどうしよう...。そうだ!消しゴムで消せばいいんだった!」と言いながら、息子が筆箱から消しゴムを取り出しました。今までは文字を書き間違えるだけで「ママ、どうしたらいいの?」と半泣きで助けを求めていた息子。そんな息子も自分で解決策を見つけられるようになったんだなと、私は微笑ましく見守っていたのです。


ところが、消しゴムを手に取った息子はそれをじっくりと眺めた後、何を思ったか紙のカバーをはずしました。そして匂いを嗅いで満足げにうなずいたかと思うと、今度はカバーを消しゴムに装着し、ゆっくりと筆箱に戻したのです。

えっ!?間違えた文字を消すんじゃなかったの!?という衝撃と共に観察を続けていると、息子は間違えた文字には見向きもせず、何事もなかったかのように、続きのマスに文字を書き出しました。

驚きを隠せぬまま「いやいやいやいや、何のために消しゴムを出したの?」と息子にたずねてみると…

「え?消しゴム?う~ん、そうだった!文字を消そうと思ったんだった・・・でももう続きを書いちゃったし、まあいいや!ね?」と朗らかな回答で押し切られてしまいました。結局消しゴムが本来の目的で使われることはなかったのです。

これは、お姉ちゃんである娘とは正反対。文字を一つ書き間違えただけで激怒し、自分を罵る娘の姿を見てきた私にとって、対照的な息子の朗らかさは少し微笑ましかったりもします。

しかし「今どんな目的で何をしていたのかを覚えていられない」という特性は、今もこの先も息子の人生に大きな影響を与えていくことになるのだろうなと不安な気持ちに駆られます。



過去の出来事がフラッシュバックし忘れられずに苦しむ娘

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一方、アスペルガー傾向の強い娘は、過去の出来事を忘れることができずに悩んでいます。

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