2017年9月17日 16:30
娘が下した「学校に行かない」という選択。それから1年。子どもたちに起こった変化とは
学校へ行かなければ、どうなるんだろう?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736005968
いつの頃からか娘は小学校へ行くのを渋るようになりました。学校から帰ると疲れ果てて荒れ狂い、登校前日には足の痛みを訴えて泣くようになりました。学校へ行かすのはもう限界かな、と私が感じていた小学校3年生の2学期の初め、娘は自ら「学校をやめる」という決断を下しました。
今でも学校に籍はあり、先生との交流を続けてはいますが、一般的には不登校と呼ばれる状態が続いています。
わが家では学校に行かないことを後ろ向きに捉えるのではなく、「学校に行けないなら家で楽しく学ぼう!」と前向きに考えています。なので「不登校」という言葉ではなく「ホームスクール」という言葉を使うようにしています。
そして、娘に続いて息子も幼稚園をやめることになり、365日親である私が子どもたちと共に過ごすホームスクールをはじめてから、ちょうど一年が経ちました。その中で、子どもたちにも私にも大きな変化がありました。
ホームスクールを始める前、学校生活を楽しんで育った私の頭にあったのは学校へ行かないデメリットばかりでした。
・ 小学校にも適応できない子が、社会に適応していけるのだろうか
・ 同学年の友達に揉まれることでしか学べないこともあるのではないだろうか
・ 365日子どもが家にいることに、自分は耐えられるのだろうか
・ 勉強はどうすればいいんだろう
・ いつか子どもが学校に行きたいと思ったとき、戻る場所はあるのだろうか
そんなことばかりを考えていたような気がします。
しかし、少しずつ子どもたちが365日家にいる生活に馴染んでゆく中で、学校に行かずに過ごすメリットも見えてきたのです。
「自分と他人の違い」は家の中ならじっくり学べる!
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わが家は『安心して過ごせない場所には行かなくてもよい』という方針で子どもたちを育てて来ましたので、ホームスクールを始めるにあたって、まずは家の中を「子どもたちが安心できる場所」にする必要がありました。
もちろん、それまでも子どもたちにとって一番安心できる場所は家だったのですが、ずっと家族が家にいると、親も子も一人になる時間がほとんどなくなり、そのストレスから摩擦が増えてしまいます。