子育て情報『最新テクノロジーが吃音ケアを変える⁉︎疑似体験で苦手克服を目指す「VRアプリ」実用化 へ』

2019年2月6日 07:00

最新テクノロジーが吃音ケアを変える⁉︎疑似体験で苦手克服を目指す「VRアプリ」実用化 へ


当事者と専門家の声をもとに、吃音の克服を目指すVRアプリ「VRbal」の開発へ

「VRbal」は、吃音によって社交不安障害を併発した人を対象にした、VR(バーチャルリアリティ)アプリです。このアプリは、苦手な場面をVRで疑似体験し、経験を積むことで、吃音の症状を軽減・克服することを目的に開発されています。

アプリの開発にあたって、吃音当事者たちに行ったインタビューでは、これまでで、もっとも苦痛を感じた瞬間として、「雇用」や「就職」が挙げられました。

また、言語聴覚士にもインタビューを行い、実際に吃音の症状を軽くするために取り組むセラピーとして用いられている暴露療法と※系統的脱感作法をVRに取り入れることにしました。

※系統的脱感作法:本人が不安を感じる場面を不安の強さ別に階層にわけ、不安を感じてこわばった体を十分にリラックスさせた状態で、階層の低い対象から徐々に暴露していく療法。

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面接やプレゼンといった「緊張」の場面と、人工知能と会話しながら緊張を和らげる「緩和」の場面を交互に繰り返す方法を採用し、それらをVRで疑似体験できるようにしました。現実の社交場面における不安の対処方法を、疑似体験を通してスモールステップで身につけられるようにするのです。

アメリカでは、吃音症の人に対して、実際に体験してもらうユーザーテストも行われています。

現在は、レベルでいうと、10段階中2段階目までの開発が完了しているそうです。最終的には、吃音の二次障害として併発する社交不安障害を改善させ、吃音の症状を軽くしていくことがゴールになります。2段階目の現在は、当事者の「軽微な社会不安を軽減」させられたという段階です。

実際に体験した当事者からは、
「面接を練習するシーンでは、360°動画の中で椅子に座っている人達がこちらを眺めているので、ひどく緊張して赤面した。そのため、リアルな緊張を引き起こしながら、自己紹介するのを練習することができた」
AIがリラクゼーションを促す場面では、深呼吸する等、瞑想に近い体験ができて本当にリラックスすることができた」
といった声も寄せられたそうです。

こちらから、VRbalを使っている人が見ている画面などの動画を見ることができます。吃音に対する治療法はまだ確立されていません。症状を軽くするために、言語聴覚士によるセラピーを利用する人は少なくありませんが、治療費が高額であったり、言語聴覚士の知識や技術が一定でないことから、かえってマイナスの影響を受けてしまうこともあるといった問題があるそうです。

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