2019年9月23日 07:00
自閉症長男の「外出先で大パニック」から学んだ――お出かけ前にわが家がすることと、パニックが起きたときにできること
「何が食べたい?」「ラーメン!」長男の希望通り車で向かったのですが
日曜日の朝、我が家はだいたい長男の「ラーメン!ラーメン!」のリクエストで始まります。ラーメンが好きなのです。
「今日はラーメンないよ」というと不満そうな顔をします。
「今日は夜、ラーメン食べに行くよ」と言うとニコニコご機嫌。
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その日は朝から約束していたので、出かける際長男は嬉しそうに車に乗りました。お気に入りのラーメン屋さんへと家族で向かいます。
ここじゃない!店内へ入る前に長男大パニック!
車を走らせていると次男が「今日は、ラーメンだけじゃなくて、から揚げも食べたい!」と言い始めました。
すると夫が「じゃあ、みんなが好きなものを食べられるように中華食べに行こうか」と言いました。
車は某中華料理店へと方向転換します。
その時点で長男は向かう方向がラーメン屋さんではなくなったことに気づいたのか、「あれ〜?あれ〜?」と不安そうな声を出し始めました。でも長男はその中華料理店も大好きです。なので、まあ、かまわないだろうと思い車はそのままお店に到着しました。
すると...長男は駐車場で泣き叫んだのです。「ラーメンない!ラーメンない!」
すさまじい荒れ方です。とてもお店に入れる状況ではありませんでした。
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「ここにもラーメンあるよ」と伝えても、納得しません。
ここで食事は無理だな...そう思ったので、結局その日は長男の希望していたラーメン屋さんへと向かいました。
いつものラーメン屋さんに向かい始めると長男は落ち着きはじめ、到着後はさっき泣いていたのが嘘のように、嬉しそうにラーメンを食べたのです。
何が長男の機嫌を損ねたのか...忘れていた特性
帰ってきてから、夫と次男とで話し合いました。いったい何が長男の気に障ったのだろう。
「シュウはあそこの中華料理店、好きだよね~」と次男は不思議そうに言いました。
「やっぱり、ラーメンと約束したら、ラーメン屋じゃなきゃダメなんじゃない?」これは夫の意見。そして落ち着いた結論は、シュウの場合「ラーメンを食べに行く」=「お決まりのラーメン屋さんに行く」ことであって、「ラーメンを食べられればどこのお店でも良い」という訳ではないということ。
私たちは某中華料理店でもラーメンは食べられるからいいのではと思いましたが、それではシュウの見通しやこだわりに添わなくなってしまうのでしょう。