2020年2月18日 07:00
お支度途中で遊び始める…手順書の存在すら忘れるADHDむっくん。これなら常に目に入る!母が加えた改良とは
次やることをすぐ忘れちゃう
たとえば朝のおでかけ前、むっくんはお仕度などでものごとに注意を向け続けることが苦手です。何かの途中であっても新しい刺激が入ると次やることをすっかり忘れてしまいます。
結果、口頭指示→やりながら忘れる→再び口頭指示→また忘れる→刺激が増えてストレス→母も子もイライラ。という負のループに陥ることが多々あり…
そこで出番なのが手順書!手順書とは、視覚的に行動の手順を示したものを指します。身近な所では、カレールーの箱裏に書いてある「カレーのつくり方」のようなものです。
例えばむっくんが起床から出かけるまでの手順書は…
手順書って何?
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手順書には決まった形式があるわけではなく、それぞれの子に合わせたオリジナルを作ります。
どこまでやったか分からなくなる子には、終わった事柄を剥がして見えなくしたり、1項目ずつめくり式にして不要な情報を減らす工夫を凝らしたりと、わが子仕様を探す工程は研究の果ての大発見!で達成感たっぷりです。
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ところがむっくん、どうにもこの手順書ではうまくいきません。困ったことに手順書の存在自体を忘れてしまうのです…。
オレ、動くと忘れるの。
手順書では行動ごとに、次にやることを確認する必要があります。この、「確認のために視線を戻す作業」がむっくんには難しいようなのです。
本人によると「手順書があったことを忘れる」「見ようと思っているうちに何するんだったか忘れる」とのこと。
そこで今度は「手順書を見に行く」という項目を付け加えてみたりと、工夫を凝らしましたがやはり思うようにいきません。
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忘れるのなら持たせよう。
以前から旅行時は不安を減らすため、むっくんに持ち歩ける「旅のしおり」を作って渡していたのですが、これは忘れず自分のカバンに入れて確認してくれます。
ひょっとしたら据え置き式の手順書よりも、持ち歩き式の手順書の方が性に合っている?と思い立ち、持ち運べるサイズの手順書を作製してみました。手順書はバインダーに挟み、ペンとネックストラップをつけて持たせてみることに。
すると今まで時間のかかっていた行動速度がぐっと早まったのです。
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持たされたことで注意が逸れにくくなり、仮に逸れても「次なんだっけ?」