2020年5月11日 07:00
学校に通うだけで精一杯なADHD息子に「就活しなさい」と言わなかった母。当時就活やる気ゼロだったワケは、両立の難しさだけじゃなかった...!?
専修学校で自動車整備を学ぶリュウ太。最後の1年は試験対策と就活で大忙しのはずが...
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ADHDと広汎性発達障害があるリュウ太は普通科の高校へは進まずに、車の整備士を目指して専修学校高等課程に進学しました。
リュウ太の通っていた専修学校には普通科の授業と整備に関する授業の2種類のカリキュラムがありました。
普通科のカリキュラムでは、通信制の高校を利用しながら学習をすすめ、高卒資格を取得します。授業は教室で先生に指導してもらうので、一人で勉強をすることが難しい子でも、先生や友だちに相談しながら学習を進めていけます。3年間の高等課程を習得すると、その上に専門課程があり目指す資格に合わせて2年、3年、4年と学べるコースがありました。
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息子のリュウ太は2級整備士を目指す2年コースに通っていました。専門課程を修了すると卒業後には国家試験が待っています。そのため通常、専門課程最後の年は就活や国家試験で忙しい年になります。
発達障害があり注意散漫でいろいろなことに興味が移る傾向にある息子には厳しい1年となってしまいました。
学校では夏休み前には就活の授業が始まり、通常生徒たちは、ソーシャルスキルやビジネスマナー、就活マナーなどを学ぶサポート授業に積極的に参加して就職に意識を向けていくのですが…
まさかの「オレは就職しない」宣言!?そのとき母は...
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リュウ太といったら就職する気がなく「オレは就職はしない、アルバイトでいい」と言います。
周りの人は夏からどんどん企業面接や企業実習に行き、積極的に動いていましたが、リュウ太は遊んでばかり…。
リュウ太が通っていた専修学校では、整備士として就職を希望する場合、まず企業面接を受け、その後に企業実習、マッチングしたら内定をもらい、春に採用となります。しかし、整備士になるためには国家資格である整備士資格の取得が必要なので、国家試験に合格して資格を取得できないと不採用になってしまいます。
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実習や国家試験対策授業など通常よりも忙しくなる中で、就活も並行して行うのは大変です。
リュウ太は就職をしないと決めて就活を破棄しましたが、母の見立てではこの子は両立ができないんだなと思ったのです。