子育て情報『映画『梅切らぬバカ』監督・脚本の和島香太郎さん、自閉症の「忠さん」を好演した塚地武雅さんを取材。当事者、地域の人々、双方の視点で描いた背景や想いとは?』

2021年11月5日 11:15

映画『梅切らぬバカ』監督・脚本の和島香太郎さん、自閉症の「忠さん」を好演した塚地武雅さんを取材。当事者、地域の人々、双方の視点で描いた背景や想いとは?


映画「梅切らぬバカ」のストーリー

11月12日に全国ロードショー公開される映画「梅切らぬバカ」。自閉スペクトラム症の50歳の男性とシングルマザーの母子2人の日常を描いた作品。親子の愛情や絆といったテーマに加えて、障害のある人が地域の中で暮らすということについても考えさせられる映画です。

閑静な住宅地、大きな梅の木がある古い一軒家に暮らす、山田珠子(加賀まりこ)と50歳の息子、山田忠男こと忠(ちゅう)さん(塚地武雅)。珠子は占い師として生計を立てるシングルマザー、忠さんは自閉スペクトラム症、几帳面で馬が好き。毎日決まった時刻に起き、朝食をとり、作業所に通う忠さんと母の穏やかな暮らしに、変化が訪れる。隣家に越してきた里村家は、思い付きで行動しがちな父・茂(渡辺いっけい)、明るい母・英子(森口瑤子)、小学生の草太(斎藤汰鷹)の3人家族。あるとき、忠さんがぎっくり腰になったことを機に「親なきあと」を考えた珠子は、忠さんをグループホームに入居させることを考え始める。
ところが、そのグループホームには、近隣からの反対運動が起こっていた――。タイトルは「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」ということわざから。木によって剪定のしかたが違うように、それぞれの人の特性によって向き合い方があるという意味。

https://happinet-phantom.com/umekiranubaka/
映画「梅切らぬバカ」オフィシャルサイト


障害者の側と、その近隣の人々、両方の視点を同時に描く

映画『梅切らぬバカ』監督・脚本の和島香太郎さん、自閉症の「忠さん」を好演した塚地武雅さんを取材。当事者、地域の人々、双方の視点で描いた背景や想いとは?の画像

Upload By 発達ナビ編集部

映画「梅切らぬバカ」監督・脚本の和島香太郎さんと、息子役の「忠(ちゅう)さん」を好演した塚地武雅さんに、LITALICO発達ナビ編集長・牟田が、この映画への思いを伺いました。

LITALICO発達ナビ牟田暁子編集長(以下――) はじめに、この映画を撮ろうと思われたきっかけから、教えてください。

和島香太郎監督(以下、和島):数年前、障害のある男性の一人暮らしを描いたドキュメンタリー映画に、編集として携わっていたことがこの映画を撮るきっかけになっています。そのドキュメンタリー映画では、主人公の男性は広汎性発達障害(※)と診断されていて、親御さんが残された家に一人暮らしを続けていました。
福祉のサービスや親族の助けを借りて、どうにかギリギリ自立生活をされている、その様子を記録したドキュメンタリーでした。

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