2022年12月21日 06:15
料理は最高の療育?小6ASD息子「おせちづくり」に初挑戦!知育菓子、サラダづくり…スモールステップで培ってきた料理への自信が花開き…
おせちづくりはコウに丸投げ!?母のズボラで子は育つ(かも)
Upload By 丸山さとこ
昨年末のことです。スーパーで買い物中の私は、ワゴンに積まれたおせち料理の材料を「一応見ておこうかな」くらいの軽い気持ちでのぞいてみました。
すると、そこには『水で煮るだけの味つけ昆布巻き』や『つくり方がパッケージに載っている田作り』など便利そうな商品がありました。これくらいなら年末の慌ただしい中でも簡単につくれそうです。私は数の子や栗きんとんなどと一緒にそれらをカゴに入れて、意気揚々と帰りました。
それから一日が過ぎ、三日が過ぎ、一週間が過ぎ…気がつけばお正月が目前に迫ってしまいました。「これくらいなら簡単そう!」と思った時点の私はどこへやら。私はすっかりおせちづくりが面倒になっていました。
「もう床から離れたくない。ホットカーペットの上でゴロゴロしながらゲームをしていたい…」と怠惰モードになっていた私は、ふと「もしかしたらコウにもつくれるのでは?」とひらめきました。
コウは知育菓子が大好きで、パッケージの説明書を読んではせっせと水を量ったり粉を練ったりしていました。説明を読みながら作業することはできそうです。また、当時小学6年生だったコウは家庭科の授業で簡単な料理は経験していたので「炒める・煮る」だけであればできそうだなと思いました。
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早速コウに「おせちの材料買ってあるんだけど、説明を見ながらつくってみない?」と声をかけると、「うん!やるやる~!」とうれしそうに乗ってきました。
「さて、何をやってもらおうかな」と材料を見ていくと…数の子の塩抜きや薄皮を取る処理は火が要らず簡単そうですが、生臭い水が飛び散ったら後片づけが大変そうです。煮豆は加熱調理機で放置しておけばできあがります。
そんな風にして打算と安全性を重視しつつ考えた結果、田作りと昆布巻きが「炒めるだけ」「水で煮るだけ」で安全そうだと結論が出ました。
コウに「この田作りと昆布巻きをお願いします」と渡すと、彼は「まかせて~」と自信ありげに受け取りました。頼もしいその反応を見ると、逆に不安が沸いてきます。自信がある作業は雑になりがちなコウのことを考えて、やはり側で様子を見守ることにしました。
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そうして少しドキドキしながら見守っていたコウのおせちづくりは「まかせて」