子育て情報『問題解決能力や共感能力を高める「シティズンシップ教育」。広く社会を見るための “3つの眼” とは?』

2018年12月5日 12:46

問題解決能力や共感能力を高める「シティズンシップ教育」。広く社会を見るための “3つの眼” とは?

目次

・「自分は社会の一員である」という意識をもつ
・日本にも広がるシティズンシップ教育「市民科」の授業
・シティズンシップの根底にある倫理観・正義感
問題解決能力や共感能力を高める「シティズンシップ教育」。広く社会を見るための “3つの眼” とは?

我が子に「立派な人間になってほしい」と願うのは、親であれば当然です。でも、「立派」とは何を指すのでしょう?

勉強ができて良い大学へ進学し、大手企業に就職することも、確かに「立派」ですね。しかし、どんなに優秀でも、社会の一員としての義務を果たそうとしなかったり、道徳的意識が低かったり、他者を尊重できなかったりするようでは、心配になってしまいます。

では、そのような意識は自然に身につくものなのでしょうか?労働意識の低下や、積極的に社会と関わろうとしない傾向が見られるなど、現代を生きる若者はさまざまな問題に直面しています。そのようなニュースを目にするたびに、子どもの将来について漠然とした不安を抱えてしまう親御さんも多いはず。

今回は、子どものうちに身につけたい「社会性」についてお話します。

「自分は社会の一員である」という意識をもつ

社会性を身につけるーー。普通に生活していれば自然と身につくんじゃない?と考えがちですが、世の中の決まりや道徳的意識、他者への敬意などを養うことは容易ではありません。それは長らく親の仕事として考えられていましたが、近年では小学校で「道徳」の授業が必修化になるなど、学校や社会全体で考えるべき重要な課題となりました。

そんななか注目すべきは『シティズンシップ教育』です。初めて耳にする方も多いかもしれませんが、イギリスでは必修科目にもなっているくらい重要な教育でもあります。

シティズンシップ(citizenship)は、日本では「市民性」と訳されます。「スポーツマンシップ」「リーダーシップ」など「~~シップ」は、「意識」「権利」「気質」というニュアンスであることから、『シティズンシップ』は「市民社会でいかに振る舞うか」といった概念であるといえます。

2002年に本格的にシティズンシップ教育を導入したイギリスの場合、社会に積極的に参加し、責任と良識のある市民を育てるための教育としてスタートしました。その結果、問題解決能力や価値観形成や人間関係の共感能力が高まり、自分への信頼感も増していくなど、たくさんの良い効果をもたらしたのです。

現在、日本の公民教育では、政治や経済の仕組みを学習するにとどまっています。しかし、イギリスのシティズンシップ教育では、そのシステムに参加するスキル、考え方、コミュニケーションについても学習するのです。たとえば、社会の問題を解決するためにどこから情報を仕入れるか判断し、どのような手段を用いるのか、どのようにして他者と合意形成を行うのか、どのようにして相手を説得するのか、といった実際的な社会参加・政治参加を学習しているのです。

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