【2025年保存版】小学校の英語授業って何するの? 入学前に知っておきたい基礎知識まとめ【未来先生の教育相談室】

「小学校英語の授業って、実際どんなことをするの?」
2020年度から本格的に始まった小学校英語。特に入学を控えた新1年生の保護者からは「ALTの先生との授業はどんな感じ?」「授業内容についていけるか心配」といった悩みの声がよく寄せられます。近年では、英語教育に力を入れている学校では1年生から授業を実施するケースも増えています。英語が苦手だった親世代にとって、子どもの英語学習に戸惑いを感じるのは自然なことかもしれません。
しかしじつは、現在の小学校の英語教育カリキュラムは、初めての子どもでも無理なく取り組めるように工夫されています。3・4年生の「外国語活動」から始まり、5・6年生で教科としての「外国語科」へと段階的に進んでいく授業内容は、子どもの発達に合わせて丁寧に組み立てられているのです。
本記事では、小学校教員として12年以上の経験を持ち、英語科専科教師としても現場で指導してきた筆者が、最新の小学校英語事情を徹底解説。授業の実態から育みたい力、具体的な学習内容まで、これからの小学校英語教育で保護者が知っておきたい情報を完全網羅します。
小学校英語に対する不安を少しでも解消するヒントとなれば幸いです。
なぜ小学生から英語?3つの大切な理由
小学校英語教育が導入された背景には、主に3つの重要な理由があります。*1
1. グローバル化する社会で必要な力を身につけるため
社会のグローバル化が進むなか、英語でのコミュニケーション能力の重要性が増しています。仕事や旅行だけでなく、さまざまな場面で英語を使用する機会が増えており、将来に向けた準備として、小学生の段階から英語を学ぶことが求められています。
2. 子どもの柔軟な適応力を活かすため
小学生の時期は、新しい言葉や文化を自然に受け入れられる柔軟性が高い時期です。この特性を活かして、英語を楽しみながら学ぶことで、より効果的な学習が期待できます。また、早い段階で英語に触れることで、異文化への理解も自然に深まっていきます。
3. 音声面での習得に適した時期だから
小学生の年齢は、英語の発音やリズムを自然に身につけやすい時期とされています。
耳が敏感なこの時期に英語に触れることで、正確な発音やイントネーションを習得しやすいという利点があります。
文部科学省が考える「小学校英語のゴール」とは?
2020年度から小学校英語は、3・4年生では「外国語活動」