小学校で英語とプログラミング。 親世代と大きく変わった「今の学び」をどうサポートする?

「えっ、小学校で英語の授業があるの? しかもタブレットで宿題を提出するってどういうこと……?」
自分が子どものころにはなかった学びが、いまの小学生のスタンダードになりつつあります。とくに英語やプログラミングの必修化、そしてタブレット端末の活用に戸惑う保護者は少なくありません。
でも、焦りすぎる必要はありません。なぜこんなに学びが変わってきたのか、その背景を知り、家庭では必要最低限の基礎をしっかり押さえながら、子どものつまずきや興味を上手にサポートすれば大丈夫。この記事では、「親世代にはなかった小学生の学び」をまとめ、その“理由”と“家庭での関わり方”を具体的にお伝えします。
1. 親の頃とはこんなに違う? 小学生の教育に進む「新しい学び」
1-1. 英語は低学年から。“コミュニケーション重視”の英語教育
親世代が小学生だったころ、英語の授業があったという方はほぼいないでしょう。
いまでは小学3・4年生から「英語活動」が始まり、5・6年生では正式に「教科」として成績に反映されます。単語の暗記や文法指導ではなく、「英語でのやりとり」が重視されているのが大きな特徴です。
親世代との違い
・親世代:中学校で英語を初めて学ぶ。筆記と文法中心。
・いまの子ども:小学校中学年から英語に触れ、コミュニケーションや異文化理解を重視1-2. プログラミング教育で論理的思考力を養う
小学生の“プログラミング必修化”と聞くと驚くかもしれませんが、プログラムを使って図形を描いたり、アプリ上でキャラクターの動きを組み立てたりする学びが、全国的に広がっています。答えがひとつではない問題を試行錯誤する過程で、論理的思考力を身につけるのが狙いです。
親世代との違い
・親世代:プログラミングは自力で学んだり、専門学校や大学で学ぶイメージ。小学校では無縁。
・いまの子ども:算数や理科など他教科と関連づけながら、試行錯誤する機会が日常的にある1-3. タブレットやAIドリルを使う「GIGAスクール構想」
全国の公立小学校で、一人一台のタブレット端末が導入されつつあります。紙の教科書やノートだけでなく、AIドリルやオンラインでの共同作業など、新しい学習スタイルが当たり前に。宿題をタブレット経由で提出するケースも出てきており、親世代からすると想像しにくい学び方が広がっています。親世代との違い
・親世代:紙中心のドリル学習。