子育て情報『【臨床心理士監修】「愛情ホルモン」オキシトシンが子どもの成長を促す!』

【臨床心理士監修】「愛情ホルモン」オキシトシンが子どもの成長を促す!

目次

・オキシトシンって何?脳でつくられる幸せホルモン
・オキシトシンがもたらす3つの大きな効果
・親子のスキンシップでオキシトシンを分泌しよう
・スキンシップは甘やかしではなく「心の栄養」
・スキンシップの本来の姿 —— 子どもを中心に
・スキンシップが苦手……という方へ
【臨床心理士監修】「愛情ホルモン」オキシトシンが子どもの成長を促す!

「オキシトシン」という言葉を聞いたことがありますか?これは、家族やパートナーとのスキンシップや信頼関係に深く関わるホルモンです。本来は母乳の分泌を促すために働くものですが、じつは嬉しい、楽しい、気持ちいいと感じた時に脳の視床下部で合成され、脳下垂体後葉から分泌されます。

その働きから「愛情ホルモン」「幸せホルモン」「絆ホルモン」とも呼ばれ、私たちの心と体に様々なよい影響を与えてくれるのです。じつは、親子の触れ合いでも分泌されるこの「オキシトシン」、子どもの心や体、学力にも科学的な効果があることがわかっています。

この記事では、子育てに役立つオキシトシンの効果と、日常生活に取り入れやすいスキンシップの方法をご紹介します。短い時間の触れ合いでも、子どもの心の安定や成長に良い影響を与えることができますよ。


監修者プロフィール
鎌田怜那


鎌田怜那(かまだ・れいな)臨床心理士・公認心理師
子どもの発達・アタッチメントの専門家。子どもの強みを見つけ、親子関係を豊かにするサポートしています。自身も3児の子育て中。専門家であっても、子育てでイライラやモヤモヤは避けられず……母親であることを楽しめるよう、心理学の知識を日常生活に活かすスキルを発見・実践しています。子育ての悩みを「悩める幸せ」として、共に成長しましょう!

オキシトシンって何?脳でつくられる幸せホルモン

■ホルモンのひとつ「オキシトシン」とは?
ホルモンとは、体の働きを常に一定の状態に保つための化学物質です。体の内外の環境変化に応じ、内分泌腺でつくられ、血液に入って全身を巡ります。そうして、脳から各器官への指令を伝える、いわゆるメッセンジャーのような存在です。ホルモンには複数の種類があり、つくられる内分泌腺も役割も異なります。


では、「オキシトシン」とはどんなホルモンなのでしょうか。オキシトシンは視床下部で合成され、脳下垂体後葉から分泌されます。主な役割は「分娩を促すために子宮を収縮させたり、母乳を出させるために乳腺の筋肉を収縮させたりすること」。ギリシャ語で、「早く生まれる」を意味する言葉が語源となっています。

しかし、オキシトシンが分泌されるのは、分娩や授乳のときだけではありません。じつは、親子がスキンシップを図ると、親と子の双方にオキシトシンが分泌されるのです。なんと、それが親子関係や子どもの成長によい影響を与えてくれることがわかっています。
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