子どもの「チャレンジ精神」を育てる7つの方法|挑戦する力が身につく親の関わり方【専門家アドバイス】

「うちの子、新しいことに挑戦しようとしない」「失敗を怖がって何もやりたがらない」――そんな悩みを抱える保護者は少なくありません。
子どもの “チャレンジ精神” を育てるには、どんな関わり方をすればいいのでしょうか?
本記事では、筑波大学附属小学校元副校長の田中博史氏をはじめとする7人の専門家のアドバイスをもとに、「挑戦力」を育てる実践的な方法をご紹介します。
なぜ「チャレンジ精神」を育む必要があるの?
急速に変化する現代社会では、子どもたちに「正解のない問い」に向き合う力がますます求められています。そんな時代に必要なのが、失敗を恐れずに一歩踏み出す「チャレンジ精神=挑戦力」です。
この力は、学びや成長のエンジンとなるだけでなく、未来を切り開くための土台として、教育現場でも注目されています。ところが実際には、「どうせムリ」「失敗したら恥ずかしい」と考え、挑戦を避けてしまう子どもも少なくありません。
挑戦することで得られる「達成感」や「自己肯定感」は、子どもの自信を育て、将来の選択肢を広げる重要な要素です。では、家庭や学校でどのようにしてチャレンジ精神を育てればよいのでしょうか?
次項では、教育や発達心理学の専門家によるアドバイスをもとに、そのヒントをご紹介します。
子どものチャレンジ精神を育てる7つの方法
1. 「過度な干渉」をしない【田中博史氏/筑波大学附属小学校 元副校長】
子どもが自ら何かに挑戦するためには、親の関わり方が重要です。筑波大学附属小学校で副校長を務めた田中博史氏は、「子どものチャレンジ精神を育てるには、親がどれだけ適切な距離感で接するかがカギ」と語ります。
結果を重視される風潮が強い現代において、子どもたちは「失敗してはいけない」というプレッシャーを感じやすく、新しいことに挑戦するよりも失敗しない選択をしがちです。
しかし、挑戦と失敗を経験してこそ、子どもは大きく成長します。親は先回りせず、見守る姿勢でいることを心がけましょう。たとえうまくいかなくても、「大丈夫、次があるよ」「もう一回チャレンジしたらうまくいくかも!」と前向きな声かけを。結果を重視するのではなく、挑戦したことをほめてあげることが大切です。
心配だからといって過度に干渉するのではなく、わが子を信じて任せること。
これが子どもの「やってみよう!」という気持ちを引き出し、自ら考え行動する力を育てることにもつながります。