「まだトイレ?」「よかったね」学校へ行こうとするとお腹が痛くなる子どもへの声かけ、望ましいのはどっち?
\親の効果的な言葉がけで、わが子の心身を救う!/
今、お子さんの不登校や行きしぶりで悩むお母さん、お父さんへ。心理カウンセラー・NLP上級スキルマスターで、自身も息子の不登校に悩んだ経験を持つ富永愛梨さんが、NLP心理学に基づくコミュニケーション・スキルをもとに心が楽になる言葉がけをアドバイス。「毒になる言葉」と「薬になる言葉」の対比で、わかりやすく適切な言葉が身につきます。
今回は「朝学校に行こうとすると、お腹が痛くなる」ときの言葉について、書籍『息子が不登校だった心理カウンセラーが伝えたい不登校の子が元気になる言葉つらくなる言葉』(青春出版社)から一部抜粋してお届けします。
書籍『不登校の子が元気になる言葉つらくなる言葉』
朝学校に行こうとすると、お腹が痛くなる
※画像はイメージです
【毒】になる言葉「まだトイレから出られないの? また今日も遅刻しちゃうじゃない!」
【薬】になる言葉「身体の中の悪いもの全部出せて、よかったね」
「学校に行こうとするとお腹が痛くなること」の根っこの想いを探ってみると、お腹が痛くなると学校に行かずにすみます。学校に行かなくてよくなると怖い思いをしなくていいので、自分の「安全」や「安心」を守ることができます。
つまり、「安全」「安心」を手に入れるために無意識的に学校へ行こうとすると、お腹が痛くなっていると考えられます。
「安全」「安心」を手に入れるために、自分の身を守る腹痛の症状が出ているのに、
「また、お腹が痛いの?」
「ちょっとお腹が痛いからって大げさな。気にしすぎよ」
「お腹が痛くなったら学校のトイレを使えばいいじゃない。早く学校に行きなさい!」
「いつまでトイレにこもっているの? 早く出てきなさい!」
「そんなの気の持ちようよ。お腹温めれば、すぐに治るわよ!」
「学校に行きたくないからって、お腹痛いふりをするのはやめなさい!」
このような言葉がけをしてしまうと、子どもは「安全」「安心」をいつまでたっても感じることはできません。子どもを急(せ)かさず、余計な言葉をかけず、見守る姿勢が大切です。

(※画像はイメージです)
子どもが心配だとアレコレ口うるさく言ってしまいがちですが、グッと堪えます。
そして、子どもがトイレから出てきたら、
「トイレの水を流すときに、不安な気持ちや怖い気持ちも全部水に流すことをイメージするとすごくスッキリするよ」