イレギュラーなことが起きた時、何ができるか は「サッカー的思考」ワールドチャレンジ2日目
2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが中止に追い込まれました。サッカーも例外ではなく、例年とは違ったシーズンを過ごすことに。
そんな中、「ジュニアサッカーワールドチャレンジ」は毎年夏に行われていたところを、年末にずらすことで大会を敢行。海外クラブこそ呼ぶことはできませんでしたが、全国から32チームが集結し、連日熱戦を繰り広げています。(取材・文鈴木智之)

初の全国大会出場を楽しんでいたAVANCE(白)
■創設1年半で全国大会出場、九州から参加のAVANCE
九州地方から唯一の参加となった「AVANCE U-12」(佐賀県鳥栖市)の斉藤敬嘉監督は、大会に参加できる喜びを、次のように話してくれました。
「(ワーチャレ)開催に関しては感謝しかないですよね。九州からは僕たちだけなんですけど、コロナの影響で来たくても来れなかったチームもあります。そういう方たちの思いも背負ってやろうというのは、選手にも話をしています。
今回の遠征は保護者の方の協力もあって、実現できました。(コロナの影響で)例年より団体活動が減っています。グラウンドを使えるのも、当たり前のことではありません。子どもたちは、活動している地域の方への感謝、親への感謝をより感じていると思います」
選手たちは初の全国大会を楽しんでおり、FC市川GUNNERS戦で決勝ゴールを決めた、関惇仁選手(15番)は「全国大会に出たのは初めて。上手な選手がいっぱいいて感動しています」と素直な気持ちを話してくれました。
チームの中心として、中盤でゲームをコントロールした林大翔選手(7番)は「いろんなチームがあって、いろんな特徴があっていいなと思いました。自分たちも相手のいいところを盗みながらやっていきたい」と成長に意欲を見せていました。
■イレギュラーなことが起きた時に何ができるか、はサッカーでも同じ
さいたまシティノースの西村陽毅監督は、大宮アルディージャでプレーした経験を持つ元Jリーガーです。
今大会はグループリーグを2勝1分で首位通過し、ベスト16入りを決めています。

さいたまシティノース
さいたまシティノースは新型コロナウイルスの流行以降、ワールドチャレンジが初めての宿泊を伴う大会参加となったようです。「これまで出場させていただいた大会が軒並み中止になったこともあり、ワーチャレは子どもたちみんなが出たいと言っていました。