サッカーをしていると「体幹が大切」「体幹トレーニングをしよう」といったことを耳にするかもしれません。保護者の関心も非常に高いワードで、実際にプロ選手が行うのをまねて体幹トレーニングをさせていたり、体幹トレーニングを指導する教室に子供を通わせている方もいるようです。一方で、体幹という言葉は知っているものの、体幹がどのようなもので、鍛えるとどのような効果があるのかよくわからない、という人もいるでしょう。そこでこの記事では、体幹の概要から鍛えるメリット、さらには具体的な体幹トレーニングメニューなどについて解説します。
体幹とは
体幹とはその名の通り体の幹、つまり胴体のことを指します。最近ではインターネットや各種メディアなどで体幹という言葉を目にする・耳にする機会が多く、体幹=腹筋と考える人もいるかもしれませんが、実際には、背中や腰などを含めた胴体が体幹となります。
もう少し具体的に説明すると、体幹は臓器を囲んでいる「横隔膜」「多裂筋」「腹横筋」「骨盤底筋群」といった腹腔のことです。
体幹を鍛えることで、背骨から腰の部分に当たる脊柱の安定性が増すため、いい姿勢を維持できるようになります。また腹部の筋肉を鍛えられるため、内臓の動きも活発になり、便秘解消なども期待できるでしょう。
サッカーにおける体幹を鍛えるメリット
先述の通り、体幹を鍛えることはいい姿勢や内臓の活発などにつながりますが、競技面におけるメリットもあります。
例えば体幹を鍛えることで、体の軸がしっかりとするたため、ブレにくくなりボディコンタクトの際にバランスを崩しにくくなるでしょう。また、倒れにくくなれば、転倒による怪我なども防げます。
テクニックやスピードは備えているものの、相手に当たられると簡単に倒れてしまうといった場合は、体幹が弱い可能性があるため、トレーニングする価値は十分にあります。
そのほかにも、体幹を鍛えることでパワーを効率よく体の動きに変換できるようになるため、力を発揮しやすくなります。例えば、キックの際に軸足に力を入れしっかりと踏み込めるようになるため、キック力の向上にもつながるでしょう。
小学生年代に体幹トレーニングは不要
本屋やインターネットで体幹トレーニングに関する本や記事をよく見かけることもあり、小学生年代から体幹トレーニングに興味を持っている人は少なくないでしょう。