練習もダラダラ、ヘラヘラ 目標も口だけ。まるで小学生な高校生をどう指導したらいい?
練習はダラダラ、おしゃべりしたりやる気が感じられない。試合で負けてもヘラヘラ。目標を立てても口だけ。
まるで小学生のような高校生たちに、もっと真剣にサッカーをしてほしいがどうすればいい?というご相談をいただきました。
今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)
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(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
<<柔らかく「止める」技術を身につけさせたい。お勧めの練習メニューを教えて
<お父さんコーチからのご質問>
池上さんこんにちは。
指導年代は高校生なのですが、まるで小学生なのでご相談したく投稿しました。
今年の春から、高校の部活に外部指導員としてかかわっています。
私が指導しているチームは、これまで指導者がいませんでした。今もその名残で練習もダラダラとしてしまいます。また、集中力もなく練習中おしゃべりしたりふざけ始める子が多く、小学生を見ているような感じです。
試合に関しても、負けても笑っていたりヘラヘラしています。個人の目標も定期的に立てているのですが、ほとんど口だけの目標になり、どのようにすればいいか困ってます。
県大会優勝やインターハイ、選手権などを目指すチームではありません(学校からも何も言われていません)が、もう少し真剣にサッカーに取り組んでほしいと思っています。
小学生年代の指導の悩みでなくてすみませんが、選手たちの意識を変えるために何かいいアドバイスがあれば教えてください。
<池上さんのアドバイス>
指導者はもっと真剣に取り組んでほしい。でも、生徒はそうでもない。温度差が生まれると、高いほうも低いほうもお互いしんどいですね。
そこを解決するためには、まず生徒がどんな部活動を望んでいるのかを尋ねてみてはいかがでしょうか。
■生徒たちが何を目指すのか、を根底に置く
このケースは、指導者のほうがうまくならないといけない、強くならないといけないと感じています。では、生徒たちは何を目指すのか。そこを共有するために「君たちが何を望んでいるのかな?」と尋ねて話し合います。
別段強くならなくてもいいんだと思っているのであれば、みんなが楽しくなるサッカーを指向すればいいのです。