2022年2月1日 12:38
「監督が怒らない大会」を横須賀で開催 益子直美さん、波戸康弘さんがゲスト参加
去る12月25日に「監督が怒らない大会」が横須賀市の横須賀アリーナ(体育館)で開催され、元バレーボール選手の益子直美さんと、元Jリーガーで現在は横浜F・マリノスのアンバサダーやサッカー解説者としても活動していつ波戸康弘さんがゲストとして参加しました。
この大会は、体罰などが問題化している昨今のスポーツ指導において、勝利することだけにとらわれず、まずはスポーツを楽しみ、できなかったことができるようになったり、褒められたりすることで自己肯定感を養っていけるようなワクワクできるスポーツ環境や地域のスポーツ振興の推進を図るという意図で開催されました。
参加チームは、この大会の理念に賛同してくれた横須賀市内で活動するサッカーチーム8チーム(2、3年生)で、監督・コーチたちは選手待機エリアから「いいよ、いいよ」「前線からプレスに行こう」「(失点を)気にしない、気持ち切り替えよう」などのポジティブな言葉で鼓舞する姿が見られました。
大会を主催した、スポーツ界の持続可能な発展を目指すSPORTS SUPPORTERS NETWORK(SSN)代表の岩橋さんは、以前から益子直美さんが行っている「監督(指導者)が怒ってはいけない大会」に共感していて、自分たちがサッカーでイベントを開催する際に益子直美さんをお迎えして、「怒鳴らないで選手の自主性に任せる指導」の理念をサッカー大会を通して選手、指導者へ伝えたいと思っていたそうです。
大会のあとは波戸康弘さんによるサッカークリニックと、益子直美さんによる指導者、保護者向けセミナーを同時開催。
サッカークリニックでは、「視野の広さを確保してドリブルをする」をテーマに、ボールを置く位置や体の向きなどを波戸さんが説明しました。お手本を見た後実践した子どもたちは「確かに~。(前が)よく見えるようになった」など、喜びの声を上げていました。
会議室で行われた益子直美さんのセミナーには指導者と保護者の方々が参加しました。
益子さんは、学生時代に暴力暴言指導を受け、引退するまでバレーが楽しくなかったというご自身の経験や、「教えられる」指導を受けてきたので実業団に入ってから自分で考えてプレーすることができなかった経験から、子どもたちが自ら楽しんで挑戦しながら伸びてほしいという思いを持ち、現在は「監督が怒らない大会」を開催しています。セミナーでは、益子さんが学生時代や全日本の合宿で理不尽に叩かれた写真や映像が流されると、参加者たちからは「ひどい......」