子育て情報『スポーツジャーナリスト二宮清純さんに聞く子どもの会話の引き出し方 試合後は「勝った?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう』

2022年6月28日 20:00

スポーツジャーナリスト二宮清純さんに聞く子どもの会話の引き出し方 試合後は「勝った?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう

近年、新型コロナウイルスの影響で、保護者が子どものサッカーを観戦する機会が減っています。子どもの様子が知りたくて、「サッカー、どうだった?」と聞くと「別に」「普通」などのそっけない答えしか返ってこず、やきもきした経験は誰しもあるのではないでしょうか?

そこで今回は、スポーツジャーナリストとして、多くの著名人、アスリートの取材をしてきた二宮清純さんに「子どもの答えを引き出す、質問の仕方」や「コーチに質問するときのポイント」についてうかがいました。
(取材・文鈴木智之)

目次

・負け試合でも手ごたえがある場合も。「勝った?負けた?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう
・負けたとき、結果が出ない時ほど自分を信じる力が必要
・言葉には体温がある、指導者に聞きたいことがあれば直接話してみよう
・相手から受け取る情報量のうち、「言葉」はわずか7%


スポーツジャーナリスト二宮清純さんに聞く子どもの会話の引き出し方 試合後は「勝った?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう

写真は少年サッカーのイメージ

<<前編:インタビューのプロ二宮清純さんに聞いた「今日の試合どうだった?」「別に......」で終わらせない会話術

■負け試合でも手ごたえがある場合も。「勝った?負けた?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう

二宮さんは前回の記事で、「言葉に頼らない」「距離感が大事」など、質問をするときのポイントを教えてくれました。

子どもとサッカーの話をするときにしてしまいがちなのが、「勝った?」「負けた?」「何点取った?」など、結果にフォーカスする質問です。

二宮さんは「もちろん試合に勝つことや点を取ること、 勝利に貢献することは大事ですが、試合に負けたとしても、自分の中で手応えがあったプレーがあるはず」と言います。

「試合の勝ち負けや点取った? ではなく、今日はなんかいいことあった? などの間口の広い質問の方がいいのではないかと思います。僕は子どもの頃、少年野球をしていたのですが、ある試合で内野からピッチャーに牽制のサインを出して、アウトにしたことがありました。
試合には負けたけど、自分としてはすごく嬉しかったんです」

その試合を偶然見ていた学校の先生から「あのプレーは頭脳的だったね」と褒められたそうで、50年経ったいまも、そのことを覚えていると言います。

「試合には負けたけど、褒められて嬉しかった記憶がいまもあります。スポーツには結果以外に、手応えを感じたプレーもあるので、そこを引き出すような『何かいいことあった?』など、相手に委ねるような聞き方がいいと思います」

■負けたとき、結果が出ない時ほど自分を信じる力が必要

子どもが試合に負けて落ち込んでいたり、いいプレーができなくて悩んでいるときは、保護者の出番です。二宮さんは「負けたときほど、自分を信じることが大事」

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