大阪府出身。 美容業界、ブライダル業界に長く従事し、東京・京都にて美と健康を追求する自然派サロンを主宰。またインナービューティー、代替医療、ファスティングについても専門的に学び、2010年に日本ファスティングコンシェルジュ協会を設立。 現在は資格講座の他、全国で健康美容に関する講演、イベント、企業研修等を行っている。
ある調査によると、今や20~40代女性の53.8%の人が、自分は便秘体質だと答えたそうです。「便秘」とは、自然な排便のメカニズムが乱れ、便が長時間腸内にとどまり、不快に感じる状態をいいます。 画像:blanche/Fotolia.com ■増えている便秘体質 腸内環境が悪化すると、お肌の調子がわるくなったり、お腹が張ったりという見た目の問題だけでは留まらず、大腸がんなど大きな病気への引き金にもなるのです。 「インナービューティー」「腸美人」などという言葉がクローズアップされていますが、真の美しさは、やはり体内(つまり腸内)が美しいということ。 ■便意が起こるタイミング 胃にものが入ると、ガストリンというホルモンが分泌されて、小腸と大腸の境界部にある回盲弁という弁膜が開き、小腸から大腸へ食べ物の残りかすが運ばれていきます。 胃・大腸反射と呼ばれる神経反射の1つで、この動きで便意を感じます。大きな便意は1日に2~3回位しか起こりませんので、ここでチャンスを見逃さないことが大切になってきます。 胃・大腸反射をコントロールしているのは、自律神経の副交感神経です。副交感神経はリラックスしているときに働くため、緊張や興奮しやすい昼間よりも、寝起きのリラックスしている時のほうが排便には向いています。そのため、慌しく準備をして出掛けるような生活をしている方も便秘になりやすい傾向にあります。まずは朝の時間をゆったりと過ごせるよう、ゆとりをもった生活を心掛けることが大切です。 ■便のレシピ 便は食べた物のカスが排泄されたもので、全体のうち、70~80%が水分、そして、残り、20~30%が食物繊維と腸内細菌などで成り立っています。この腸内細菌の割合で便の質もかわるのです。 例えば、匂いのきつい便の方は、悪玉菌が繁殖している証拠。悪玉菌が生成した腐敗産物である、アンモニア、インドール、スカトール、アミンなどがその原因物質です。ちなみに赤ちゃんの便の腸内細菌のうち95%はビフィズス菌という善玉菌が占めているため、匂いもほとんどなく、有害性が少ないのです。 腐敗物質が多いほど匂いもひどくなるし、発ガンや老化などの害を及ぼす原因にもなりますから、便やおならの匂いの変化も見逃さず、自分の健康状態を把握しておくことが大切です。 ではそもそもなぜ便秘が起こるのでしょうか?便秘を改善させるための掟とは? 次回、【後編】でお伝えします。
2014年01月07日女性は月のリズムにあわせて生活をすると、女性性を活性化できるといわれています。生理を「月経」「月のリズム」と呼ぶことにも意味があります。 ■月のリズムと女性のカラダの関係 月のサイクルは人の細胞が生まれ変わる28日、女性の理想的な月経周期とほぼ同じです。実は、月の満ち欠けと女性の体のサイクルには、密接な関係があるのです。 女性の体は、月経から排卵までの間に引き締める力をとり入れることで新しい命をつくる準備をし、排卵から月経までの間に、緩める力をとり入れることで、体の老廃物を排泄していく仕組みをもっています。 新しい命の準備が排卵で、排泄が月経にあたります。月のリズムとあわせると、月経のときが満月で、排卵のときが新月にあたります。 女性は月経周期にあわせて、お肌の状態や心のバランスも変化しますので、そこに月のリズムにあわせた過ごし方をすることで、自然界との調和がとりやすくなり、心も体もより快適になります。 次ページで月の満ち欠けと生体リズムの関係についてご説明致します。 ■月の満ち欠けと生体リズムを知ってココロもカラダも快適に 月は、新月→上弦の月→満月と月が満ちていく期間が約14日、満月→下弦の月→新月と月が欠けていく期間が約14日、合計約28日周期で満ち欠けを繰り返しています。 画像:Paylessimages/Fotolia.com ・新月 『浄化』『解毒』の作用があるといわれています。毒素を分解して外に排出するデトックスの力が最も高まります。また、新しいアイデアが浮かんだり、何か新しい事をスタートさせるのに最適な時。悪い習慣や関係を断ち切ったりするのにも適しています。 キーワード:新しい目標をたてる・禁煙のスタート・ファスティング(断食) ・上弦の月(満ちてゆく月) 『吸収』『成長』『休養』の作用があるといわれています。身体が色々なものを吸収してエネルギーを蓄える時期でもあります。吸収しやすい分、太りやすくもありますのでバランスのよい食事を心掛けましょう。気持ちが落ち着く時期です。ゆったりした気分になります。 キーワード:バランスのよい食事・リフレッシュ・パーティーや交流会への参加 ・満月 『吸収』『統合』の作用があるといわれています。強いパワーを持っている時期で、気持ちがとても高まるとき。吸収力も強いので暴飲暴食には注意しましょう。これまでの蓄積から見通しがたったり、何かを成し遂げるパワーも最大限に発揮され、努力が実ります。衝動的になりがちですが、内なるパワーを発揮できるときでもあります。 キーワード:軌道修正・衝動に負けない・芸術に触れる ・下弦の月(欠けていく月) 『発散』『解毒』『固定』の作用があるといわれています。手術や治療などはこの時期に行うと成功率が高く、治療期間が短くてすむといわれています。ものごとを収束させるのにも適した時期です。ダイエットやファスティングをスタートさせる時期としてもよいでしょう。 キーワード:ダイエットスタート・お部屋の掃除・治療 ■月のパワーでなりたい自分に! また、月の満ち欠けは、引力により潮の満ち引きをおこします。その大海をも動かす月が、水を多量に含む私たちの体に及ぼす影響は、計り知れません。 出産は、「満月や新月のときに起こる」「大潮のときに人は生まれる」といわれていますよね。満月の夜に犯罪や事故が増えるという話もよく耳にしますが、やはり満月が人の心理に与える影響が関係しているのかもしれません。 その他にも、満月の日にはウミガメやサンゴ、サケが産卵するなど、影響を受けているのは人間だけではありません。 このように、地球上に様々な影響をもたらす月という神秘的な存在。その月のリズムにあわせて自分のバイオリズムを意識して整え、無理のない生活を送ることで、月経周期が安定したり、PMS(月経前症候群)や生理痛の症状がやわらぐなど、ココロもカラダも今までよりもっと快適になることでしょう。 月のリズムを少し意識し、自然の流れのままに無理のない生活を心掛けることで、なりたい自分像にぐっと近づけるかもしれません。
2013年12月24日低カロリーやノンカロリー食品は、ダイエットに励む女性には嬉しい響き。貧しかった時代では、まさかカロリーにならないものにお金を払う時代が来るなんて考えられなかったことでしょう。まさに贅沢な飽食時代だからこそ成り立つ「ダイエット」を売りにした食品。 ■ゼロカロリーは太らない!? でもよく考えてみてほしいのです。色のついた味のある甘い飲み物。カロリーがないならば、一体何を材料に作られているのでしょうか。それは、人工甘味料や着色料…。食べ物ではないものがたくさん混ぜられています。今すぐ健康を損なうものではないにしても、体に有益ではありません。 またその瞬間は摂取カロリーが少なくてすんだとしても、それが続くことで、結果的に健康を損ない、代謝機能も低下してしまうのであれば、長い目でみれば、痩せ体質からは、むしろ遠ざかっているのです。 ■「ゼロカロリー」でも0kcalではない 魅力的なキャッチコピーで、ついつい惑わされてしまう商品のPR広告。実は、栄養表示基準によって、飲料100mlあたり5kcal未満であれば「カロリーゼロ」「カロリーオフ」と表示することができます。ですから本当に0kcalという訳ではないのです。また、飲料100mlあたり、20kcal以下であれば「カロリーオフ」や「低カロリー」とうたえます。 「シュガーレス」や「ノンシュガー」「無糖」も同様。飲料100mlあたり0.5未満でこのように表記できるのです。 ■お酒も同じ、「糖質オフ」って? ジュースだけに限った話ではありません。お酒の席でも「糖質オフ」「カロリーオフ」を無意識に選んでいませんか? これらも同じ。本来糖質のあるお酒と同じような味にするために、ほとんどの製品に人工甘味料やその他様々な添加物が使われています。 アルコール自体が代謝、解毒などの大切な機能を担う肝臓に負担をかけているにも関わらず、そこに添加物を足せば負担はさらに大きくなるだけ。 また、「糖質オフ」「カロリーオフ」なら少し多めに飲んでも大丈夫と思い、飲みすぎてしまう人も多いので注意が必要です。ジュースであれ、お酒であれ、本物の飲み物であれば、カロリーとともに体内で有益に働く様々な栄養素が入っています。 健康やダイエットを意識するのであれば、これらの飲み物を「人工」に置き換えるのではなく、飲む量を減らしつつも「本物」を摂るほうが賢明でしょう。 ■「ゼロカロリー」の罠 日本で使われている代表的な人工甘味料といえば、アスパルテーム。甘さは砂糖と比べて、100〜200倍。また、その他、サッカリンは砂糖の200〜750倍の甘みがあり、アセスルファムカリウムは200倍、スクラロースは600倍も甘くなっています。さらに、新しい人工甘味料であるネオテームは、砂糖よりも約7000〜1万3000倍の甘味の効力があります。 これらの人工甘味料は、砂糖以上に依存性が強く、味覚障害などの副作用もあるとか。 たとえノンカロリーであっても、体に不要なものを入れてしまう食習慣は肥満をもたらしてしまいます。痩せたい人、綺麗でありたい人は、「カロリー」ではなく、食品そのものの栄養素や食品添加物の有無に目を向けるべきでしょう。
2013年12月10日白湯(さゆ)は一度沸騰させた後に冷ましたお湯のこと。今このシンプルな白湯が美と健康にはとっておきの魔法の飲み物だと注目を集めています。「え、ただの冷ましたお湯でしょ?」と侮ってはいけません! ■注目のビューティードリンクは、冷ましたお湯!? インドの伝統医学(アーユルヴェーダ)では、白湯を飲むと血管や消化器官のつまりがとれたり、唾液が誘発されて消化機能が高まるといわれています。また体を芯から温めてくれる効果もあり、低体温で悩んでいる方には是非お勧めしたいものです。 一日1.5~2リットルは水を飲むべきという話はよく耳にするかと思いますが、それが全て冷たい水やジュースだったらどうでしょう。胃腸を冷やし、消化機能も免疫力も一気に下がってしまいます。また常温であっても体温よりは低いので身体を温めてはくれません。やはり、体温より高い温度のものを体内にとりこむことが大切なのです。 白湯の作り方はとっても簡単。粘膜からゆっくり染み渡らせるよう、すすりながら飲む白湯は、飲めば飲むほどその美味しさとリラックス効果にはまってしまいます。 ■白湯の正しい作り方 1. やかんや鍋に水を入れ、ふたをして強火にかける。 2. 沸騰したら、やかんの蓋を開け弱火にして(火を止めず)10分待ちます。 3. その後、火を止めて10分ほど待ち、50~60度くらいの温度になるまで冷まします。 用意する水は市販の軟水がよいでしょう。また、土のエネルギーをとり込むため、土鍋、鉄瓶、ガラス製のポットが理想的。そして、火のエネルギーをとり込むため、電気ではなく、火を使うほうがよいでしょう。 ■白湯の効果的な飲み方 朝昼晩とマグカップ1杯(約150ml)ほどをすするようにゆっくり飲みます。舌の上で温度を調整し、少しずつ染み渡らせるよう時間をかけることが重要。白湯は飲み過ぎると毒素だけでなく、栄養素も流してしまうため、1日に飲む量はカップ4~5杯ほど(800ml前後)までに抑えることもポイントです。 ■飲むタイミングとして一番のお勧めは、朝起きてすぐ あたたかい白湯は、寝起きの停滞している胃腸の動きを活発にしてくれます。胃腸をあたためることで、全身の血液や気の循環までがよくなり、基礎代謝がアップします。消化力が高まり、スムーズになれば体内に毒素が溜まりにくくなり、デトックスにもつながるのです。 またその他、食前や入浴前にも飲んでみてください。特に冷えが気になる方は、生姜をすって混ぜ、生姜白湯にして飲むと、美味しくいただけ、また体も温まります。 ■白湯で心も体も浄化して、健康美人に アーユルヴェーダでは、からだ、自然界はすべて3つの要素(水、火、風)からなると考えます。白湯はこの3つの要素を完璧に満たす飲み物だといわれています。この完全なバランスの飲み物を日常的にとり入れることで、心身のバランスも回復し、整っていきます。 そして、何より消化力、デトックス効果、利尿作用、免疫力の向上、ダイエット効果と嬉しい連鎖がたくさん。お金も時間もかからないシンプルな美容法だからこそ、きっと誰でも簡単に続けられるはず。 白湯を飲むことを習慣化して、心身ともにキレイを目指してみませんか?
2013年11月24日私達は毎日当たり前のように、食事をし、時には間食をし、胃もたれをしたり、二日酔いをしたりすることだってあります。ダイエットのためにいかに目の前の食べ物を我慢するかと必死になっている私達の姿を一昔前の日本人がみると、なんと羨ましい贅沢な時代なのだと驚くことでしょう。 ■「消化」は過酷な作業 こういった食生活が続くことで、私達は消化器官を休ませることがないので、体内では、食べ物の消化作業が永遠と続きます。体内の全エネルギーの8割が消化に使われているといわれています。 ■デトックスが必要な時代 食べ物に困らない飽食の時代に生きている私達は、日々食しているものが負担になっているかなど、考えることもないでしょうが、消化に負担がかからない量や内容を見極めて食事をしている人は少ないのが現状です。 さらには、知らず知らずのうちに体内に入れてしまっている、加工食品からの添加物、お魚に含まれる水銀などの有害ミネラル、コンビニ弁当の容器からの環境ホルモン…。 また、食べ物以外であれば、化粧品などからの界面活性剤なども。思っている以上に私達は、消化器官、解毒器官を酷使し続けているのです。 人間の体には有害なものを吸収しないようにする解毒作用がありますが、これだけ多くの有害物質に囲まれていると、いくら解毒をしても追いつきません。吸収されずに体内に残った有害物質は脂肪に蓄積されてしまいます。 ある時、食に目覚めて体に優しいものを摂るようになった! という方も今までのうん十年間の蓄積はどうしたらいいのでしょうか…。 汗をかいてデトックス、という言葉も聞きますが、実際はそんな簡単にでていってはくれません。その今までの蓄積をしっかり体外へ排出してくれる嬉しいデトックス法が、今話題のファスティング(断食療法)なのです。 ■ファスティングについて 臓器を休息させることで、細胞を活性化し、代謝機能を正常な状態に戻すことができる療法がファスティングです。 食事の代わりに、野菜と果物を発酵させたドリンクと水(白湯)だけを飲む方法が一般的で、日常の食事で摂取した有害物質(食品添加物や農薬など)の排出を促し、ストレスによって疲れた臓器を休ませます。 体内がリセットされることにより、細胞が活性化され、代謝がアップし、脂肪燃焼が促進されます。また、臓器を休息させることで血液の状態も良くなり、肌の状態が改善されるという効果も期待できます。 ■「食べない」のはでなく、食べ物が液体に代わるだけ 絶食と誤解されることもありますが、完全に食べ物を口にしない絶食とは違います。ファスティングとは単に食べないということではなく、日頃フル稼働している消化というお仕事を休憩させてあげながら老廃物を排出できるので、究極のデトックス法といわれているのです。 植物発酵ドリンクにバランスよく栄養が含まれているため、それだけでも脳は満たされ、想像するほどの空腹感はないものです。それどころか、脂肪に長年溜め込まれた有害毒素が3日を過ぎた頃から脂肪の燃焼とともに体外へ排出されていきます。 脳にとってはいつもの食事がただ液体にかわっただけであり、むしろ質があがって喜んでいるかもしれません。長期のファスティングができない場合も問題ありません。大切なことは日数ではなく、継続です。たった1日行うだけでも、体内はリセットされ、スッキリ感を味わえるでしょう。 ■妊娠前にデトックスを! 女性の場合、出産と同時に赤ちゃんへ毒素を受け継いでしまいます。ご自身の健康と美容のためには勿論のこと、将来出産を考えている女性の方は、生まれてくる子供の為にも体内デトックスは是非お勧めしたいものです。妊娠前の身体作りとしてファスティングで体内浄化をすることが、結果、未来の健康度アップに繋がるのです。(※もちろん妊婦さんにファスティングはおすすめできません) 美は健康という土台に成り立つもの。そして、健康は体の内側から。身近なプロフェッショナルからレクチャーを受ける機会があれば、是非一度、体内浄化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2013年11月17日「油は太る」というイメージをもち、摂取することに罪悪感をもっている女性は多いことでしょう。しかし、油は三大栄養素の1つ。体を構成するのに欠かせないもの。では、一体油は体内でどのような役割を果たしているのでしょうか。 ■体内で油が欠かせない訳 「女性ホルモンアップ」という言葉をよく耳にします。女性ホルモンの働きを助けるイソフラボンやリグナンにも注目が集まっています。実は油はホルモンの働きを手伝うどころか、ホルモンそのものの材料なのです。ですから油抜きダイエットなどを行ってしまうと生理が止まってしまうなどホルモンバランスが乱れてしまうことは当然な訳です。 またそれだけではなく、体を構成している60~100兆個の細胞を取り囲む細胞膜そのものが油でできているのです。体全ての中で一番油の多い臓器は脳。なんと脳は60%が油でできているのです。 つまり、油の供給が断たれると、神経伝達をはじめ、全身全てにあらゆる不調がでてしまいます。それほど大切な油ですが、皆さんは普段どのような油を摂取されていますか? ■脂肪酸の分類 油は常温で固まる「飽和脂肪酸」と常温で液体となる「不飽和脂肪酸」の2種類に分けられます。 飽和脂肪酸は、牛肉・豚肉・乳製品などの動物性脂肪に多く含まれていますが、過剰摂取は血液をドロドロにしてしまうため、注意が必要です。不飽和脂肪酸は植物性の油に多く含まれていて、さらに「オメガ3系脂肪酸」と「オメガ6系脂肪酸」と「オメガ9系脂肪酸」に分けられます。 「オメガ9系脂肪酸」はオリーブオイルやアボカドに代表され、悪玉コレステロール値を下げてくれたり、また美肌効果にも期待ができるため、美と健康を維持するためには、是非積極的に摂りたい油です。 ■美女が注目している「オメガ3」 さらに注目したい油は、不飽和脂肪酸の中でも熱に弱いとされる「オメガ3系脂肪酸」。具体的には亜麻(あま)仁油(にゆ)、しそ油、インカインチオイルなどの植物油に含まれるαリノレン酸や、青背の魚などに含まれているEPA・DHA。 血液サラサラ効果、炎症を抑える効果、代謝アップ、コレステロール値を正常にしてくれる、など嬉しい効果がたくさん。熱に弱いため、生で使う油ではありますが、「オメガ3の摂取」は、美を意識する女性の中ではもはや常識。 αリノレン酸は私達の体内でEPAやDHAに変化するため、最初からEPA・DHAの形で含まれている魚を食べることも有効ではありますが、海の汚染が進む現在、魚からのみのオメガ3摂取は安心とは言えません。 ■亜麻仁油でキレイにダイエット そこで注目されているオメガ3系の植物油が、亜麻(あま)仁油(にゆ)(フラックスオイル)です。 亜麻仁油はオメガ3が豊富なだけではなく、亜麻に含まれているポリフェノールの一種の「リグナン」が、植物性エストロゲンと呼ばれていて、女性ホルモンの働きをサポートしてくれるのです。 生理痛や生理不順、不妊で悩む女性、妊娠中の女性、更年期防止のために、と女性の悩みにも大いに期待がもてる、まさに女性のための油。油が太るという考えは大きな間違い。正しい油を摂取することで代謝はあがり、結果的に痩せやすい美肌を手に入れることができるのです。 理想は1日大さじ1杯と言われています。サラダのドレッシングにする他、納豆や豆腐にかけたり、グリーンスムージーに混ぜたり、と摂り方は様々。 美肌になりたい! 痩せたい! と願う女性は、まずは油の摂り方を変えてみましょう。そうすることが、理想の自分になれる近道となることでしょう。
2013年10月19日