音楽を愛するアフリカの少女に世界が慟哭…『禁じられた歌声』公開へ
(Photo:cinemacafe.net)
アフリカのある少女と家族に起きた事実をベースに描かれ、「これこそが我らのパルムドール(カンヌの最高賞)!」とフランスで絶賛、アカデミー賞「外国語映画賞」にもノミネートされた『禁じられた歌声』(原題:TIMBUKTU)が、12月26日(土)より日本公開されることが決定。そのポスタービジュアルが解禁となった。
本作の舞台となるのは、あの建築家ガウディも影響を受けた、泥土で作られたモスクがある西アフリカ・マリの世界遺産の街ティンブクトゥ。ここは、一夫一婦制の上、結婚相手を女性が選ぶ権利もある、イスラム世界でも珍しい自由度の高い女系社会。音楽やスポーツを愛する民族が暮らしていた。だが、ある日、そんなのどかな街にもイスラム過激派が侵攻、歌や音楽を奏でること、色のある服装、スポーツ、笑い声さえも禁じられ、街は恐怖に支配されていくことに…。
2012年、実際にイスラム過激派に制圧され、事実婚の愛する男女が投石される公開処刑事件など様々な悲劇が起きたマリ北部の街。この事件に触発されたイスラム教徒で、モーリタニア生まれマリ育ちのアブデラマン・シサコ監督がメガホンをとった本作は、つつましく暮らしてきた少女と家族がどんなときでも尊厳を忘れずに生きようとする物語。
フランスとモーリタニアの共同製作で、フランスでは100万人を動員する大ヒットとなり、セザール賞を7部門制覇。世界各国の映画賞や映画祭を席巻し、アカデミー賞「外国語映画賞」にもノミネートされた。アカデミー賞ノミネートは、1947年に「外国映画賞」部門が設立されて以来、アフリカ大陸からはまだほんの8本しかなく、モーリタニアからは初めてという快挙ともなった。
いま、ニュースでも取り上げられている難民問題の裏側を映し出し、彼らがどのように暮らしを奪われ、愛する国を離れたのか、リアルに感じられる作品となる本作。少女の目を通して描かれる、もろい砂上の楼閣の“自由”と、愛と憎しみ、そして人間の“赦し”とは何かを描いた叙事詩を、ここ日本でも目撃してみて。
『禁じられた歌声』は12月26日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
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