マーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』に日本から参加した浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形が1月12日(木)、外国人特派員協会で行われた記者会見に出席し、海外メディアを中心とした報道陣の質問に答えた。
遠藤周作の名作「沈黙」を以前から映画化を熱望していたスコセッシが自らメガホンを握り実写化。江戸時代初期、キリシタン弾圧の猛威の中で、長崎へとやってきた宣教師たち、キリシタンたちの苦難を描き出す。
奉行にやとわれた通詞(通訳)の役で出演している浅野さんは開口一番、英語で「あんまり英語ができないのに、通訳の役をやりました。今日はプロの通訳さんがいるので日本語で話します」と語り、笑いを誘う。棄教を迫られると踏み絵を踏んでしまう心弱き信者・キチジローを演じた窪塚さんも同じく英語で「“踏み絵マスター”のキチジローを演じました」と挨拶すると、会場は笑いに包まれた。
独特の甲高い声で棄教を迫る奉行の井上を演じたイッセーさんの演技に対し、海外のメディアからも絶賛の声があがっているが、イッセーさんは井上役について「全ては台本にあった」と語る。原作にも直接の描写はないものの、井上はかつてキリシタンだったという説もあり、イッセーさんもこの点に言及。