2017年5月24日 12:30
“兄弟映画”の名作に仲間入り!『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
ケイシー・アフレックが過去の悲劇と向き合い、1歩ずつながら再生の道を探っていく主人公を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。ケイシーといえば、先週末に公開された『夜に生きる』で主演・監督を務めるベン・アフレックとは実の兄弟としてお馴染み。本日5月24日(水)は、米国では「兄弟の日」として、兄弟で映画を観に行ったり、飲みに行ったりして絆を深める日なのだそう。そこで、近い存在だからこそ、不器用な愛情表現になってしまう男同士の絆に涙する…そんな兄弟映画の傑作に注目してみた。
■主人公リーと甥パトリックの関係から見えてくる“兄弟愛”
故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”で共に暮らしてきたリー(ケイシー・アフレック)とジョー(カイル・チャンドラー)。兄に子どもが生まれたあとも、よく3人で過ごしていた。船の上でジョークを言い合いながらふざけていたときも、リーが故郷を去ることになったときにも、そして故郷を去った後も、常にリーのことを気にかけていた兄のジョー。自身の命が長くはないことを知り、悲しむリーに対して気丈に振舞いながら、独りぼっちになってしまう弟と息子パトリックのこれからを誰よりも想い、心配したに違いない。