2015年9月22日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (29) 猫派の兼業漫画家、「犬」を語る
連載も30回近くになると、書くことがなくなる。
○Twitterお題募集企画のいきさつと現状
というか、最初から書くことは何ひとつなかったため、テーマだけはそっちで決めてくれ、と担当にお題を出させ、それにそったコラムを書いて来たわけだが、ついに担当もネタが尽きたのか、困った時のTwitter頼みで読者からお題を募集しよう、ということになった。
しかし、マイナビニュースを見ているという時点で、読者は全員ヒルズ族であろう。そんな多忙な人たちに貴重な時間を割かせてお題を出させると言うなら、それ相応の見返りが必要であろうという話になり、採用者には私の自画像を大胆にあしらったステッカーをプレゼントすることとなった。
その提案を担当から聞いた時、控えめに言って「正気か」と思った。控えめでなく言うとここでは使えない表現のオンパレードになるので割愛するが、とにかく「何言ってんだコイツ」と思った。そこで正直に、「それは誰が欲しがるんでしょうか?」と尋ねた。私の母親ですら、このステッカーを欲しがるかは疑問である。
その問いに対して、担当は力強く「大丈夫です」と言い切った。
具体的にどう大丈夫なのか一切説明はなかったが、こちらとしても「プレゼント用にオリジナルキャラを描きおろしますよ」