2016年1月28日 12:00
KDDIがヤマトのピッキングシステム「FRAPS」を導入、物流の効率化図る
KDDIとヤマトホールディングスは1月27日、新大型物流拠点「KDDI 東日本物流センター」(神奈川県相模原市 ロジポート橋本)で、ヤマトロジスティクス提供のクラウド型ピッキングシステム「FRAPS」の運用を開始すると発表した。
FRAPSはFree Rack Auto Pick Systemの略称で、ヤマトホールディングスが掲げる「バリュー・ネットワーキング」構想を支える1つのソリューションとなる。可動式ラックを並べたロールボックス・パレットとデジタルピッキングのラインを併せ持っており、事業者が在庫を分散させることなく、大消費地近くに複数拠点を持つ事業者と同様のスピード・品質を実現する。
例えば、これまでのスピード配送の場合、自前の倉庫と3PL事業者(ロジスティクス事業者)の倉庫を大消費地の近くに持って購入者へ配送を行う方法が一般的とされている。一方で、FRAPSは、事業者の倉庫の一部をヤマトグループのネットワーク上に組み込むため、在庫をネットワーク上で流動させられる。これにより、大消費地の近くにおいて、自社倉庫の一部機能が置かれるようなイメージで、運用が可能になる。
KDDI 東日本物流センターは、総床面積が5万400平方メートルで、神奈川県相模原市に位置するラサールの物流拠点「ロジポート橋本」