2019年3月20日 11:12
白石和彌監督、ピエール瀧容疑者に「バカ野郎」も「作品に罪はない」
テクノバンド・電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたこと受け、映画『麻雀放浪記2020』に関する会見が20日、東映本社で行われ、白石和彌監督と同社代表取締役社長・多田憲之氏が出席した。
同作は、阿佐田哲也のベストセラー小説『麻雀放浪記』を原案に、主人公・坊や哲が1945年の「戦後」から、新たな戦争が起こった後の2020年の「戦後」にタイムスリップする物語。斎藤工が坊や哲を演じ、瀧容疑者は戦争によって中止になったオリンピックの組織委員会元会長を演じている。
会見冒頭、多田社長は4月5日の劇場公開が正式に決定したことを報告し、瀧容疑者の逮捕については、「容疑が事実であれば、決して許されることではなく、大変な憤りを感じております」と主張。中止や延期、編集した上での公開など議論を重ねたが結論に至らず、「配給担当である弊社の判断」でノーカットのまま公開することに。製作委員会では現在も議論が続いているという。
また、「あってはならない罪を犯した一人の出演者のために、作品を待ちわびているお客様に、既に完成した作品を公開しないという選択肢は取らないという結論」