2012年5月23日 19:46
カーブミラーが安全とは限らない? 交通事故をなくすには?
5月21日、早稲田大学 早稲田キャンパス大隈会館にて、「第12回 早稲田大学アカデミック・サロン」が開催された。
「早稲田大学アカデミック・サロン」とは、同大学がもつ人的・知的資産を社会に還元することを目的として、2009年よりメディア向けに定期的に開催されている講演および懇談会。
第12回の今回は、自転車事故が頻繁に報道される昨今の世相を受け、「自転車増加の背景・問題点」を中心に講演が行われた。
講師を務めたのは、早稲田大学人間科学学術院助教授の島崎敢(しまざき かん)氏。
静岡県立大学卒業後、3年間のトラックドライバー経験を経て、早稲田大学大学院人間科学科に入学したという異色の経歴の持ち主だ。
ドライバー時代に、交通に興味を持ち、研究者の道に進んだという。
講演では、島崎氏がプロジェクターやホワイトボードを駆使して、現在の交通事情、またその問題点を解説した。
それによると、ここ数年で自転車が増加した背景には、不景気、エコブーム、健康ブームなどの要素があるという。
また、昨年の震災発生時に帰宅困難者が続出したということも、大きく影響していると考えられるのだとか。
さらに、「6,000円程度の安い自転車が増えていることも理由のひとつ」