2012年7月21日 20:37
鉄道トリビア (160) JRに旧国名または地方名の付く駅が多い理由
夏休み。
青春18きっぷでどこに行こうかと鉄道路線図を眺めていたら、只見線の駅名が興味深かった。
始発駅の会津若松をはじめとして、会津坂下、会津宮下、会津川口など、17の駅に「会津」が付いている。
只見線は全部で38駅だから、半数近くが「会津」の付く駅名だ。
そういえば、JRには地方名や旧国名を付けた駅が多い。
特急「ワイドビュー南紀」の終点でもある紀伊勝浦駅。
北陸本線と越美北線が分岐するのは越前花堂駅で、越美北線も「越前」の付く駅が多い。
JR四国は「阿波」「伊予」「讃岐」が付く駅が多い。
ちなみに高松駅の愛称も「さぬき高松うどん駅」になった。
高松駅の場合はうどんにひっかけたのだろうが、そもそもJRには旧国名や地方名を被せた名前の駅が多いのだ。
これには理由がある。
旧国名や地方名が付く駅を俯瞰すると、JRに多いだけではなく、「東京や大阪など大都市はわりと少ない」「幹線より支線に多い」という傾向も見えてくる。
これは鉄道路線が建設された順番ともいえる。
大都市のほうが鉄道の整備は早かったし、幹線の後に支線がつくられた。
つまり、後から開業した駅に旧国名や地方名の付く駅名が多いということになる。