【エンタメCOBS】お店で通(ツウ)だと思われるひとことって何ですか？

男友達と二人で自転車のパンクを修理しに行ったときのこと

自転車屋の店員さんが唐突に「これは自転車のムシが死んでますねー」。私は「は？自転車のムシ？」となったのですが、友人はタイヤの空気を入れるゴムを見つつ、「あ、ホントだ」とひとこと。……自転車にムシなんて部品があったとは知りませんでした。

他のジャンルでも、「知っていると格好良く見えるかもしれない言動」があるはず。思い立ったが吉日ということで調べてみました。


■ラーメン屋で

まずはラーメン屋の店主(男性／男性)に、ラーメン屋での通な行動を聞いてみました。

・注文時に「まかない飯ありますか？」
「『おっ』とは思いますが、店によっては常連でなければかなりうっとうしがられる可能性があります」

・創作雑炊を自分で作る
「つけ汁などの残り汁で、お客さまがトッピングを頼んで創作雑炊を作ってたりすると、『やるな』と」

また、めんに使用している粉を国産か外国産を聞いてくる人に対しても「通っぽい」と感じるそう。ただ、「国産だとだいたいの人は喜ぶのですが、外国産でも良いところはたくさんあるので、国産だからと言って喜ぶのは逆に素人くさく感じます」とのことなので、要注意。

■イタリア料理店

自身も自宅でイタリア料理を作るというイタリア料理通の友人(男性／28歳)に聞いてみました。

・チーズだけのピザを注文して「はちみつをいただけますか？」
「イタリアのトスカーナ地方は、はちみつの産地として有名です。イタリアの家庭では、チーズだけのピザには、はちみつをかけて食べるのが一般的。このひとことで、お店の人(イタリア人ならなお良い)は『ほほぉー』と思うはず」

■カフェ(紅茶)

毎年インドで多数のお茶を購入しているという紅茶マニアの知人(女性／32歳)に聞きました。

・茶園はどこですか？
「茶園や、収穫時期によって紅茶の味は違います。春摘みをファーストフラッシュ、夏摘みをセカンドフラッシュ、秋摘みはオータムナル。有名な茶園についても少し調べておくといいかも。紅茶専門カフェだと、大抵はすでにメニューに書いてありますが、『ダージリン』などとしか記載していないところだと、聞いてもあまり答えは返ってきませんね」
■カフェ(コーヒー)

豆の自家菜園も行うというコーヒー好きの方(男性／30歳)に聞きました。

・サイフォンは演出的には良いけど……
「あくが取れていないと、胃にもたれるし、苦味やエグ味が強くなることがあります。これを聞くとコーヒーの味が分かる人なんだな、と思う」

・いれるならドリップで
「ドリップ、しかもアーン(※大量のコーヒーを抽出する業務用の機器) でいれてほしい。アーンは、ネルドリップ(布ドリップ)方式でいれるのでエグ味もなく香りも芳醇(ほうじゅん)。今は、ほとんど紙ドリップになっている喫茶店が多く、ネルへのこだわりを感じますね」

この辺りはお店に対して言うよりも、カフェでコーヒーを飲みながら、同席者にさらっと語ると「おおっ」と思われそうですね。

■すし屋

食べ比べたすし店は数知れない、と豪語する人(男性／36歳)に聞きました。

・カウンターにて「締めはアナゴの甘詰めで」
「おすしの締めは『甘い詰め(※アナゴやウナギにかかっている甘いたれのことを「詰め」と呼ぶらしい)がかかったアナゴで』という意味です。途中で、甘い詰めのものをいただくと、味の感覚が狂うのであえて『締めで』と宣言します。そんなときは、『お任せ』というひとことを言えば、職人さんは、途中での甘詰めのネタは出してきません」

カウンターで食べることがめったにないのですが、まず好きなモノから頼んでしまいがち。それでもいいのでしょうが、ちょっと知っておけばよりおいしくいただけますね。

「この人、詳しい」、「知っているな」と思うと、接客する側としても気が引き締まることもあるのだとか。よりよい接客を受けるために通ぶってみるのもいいかも？ただ、「通」ぶって言ってみても、自分がその言動の意味を分かっていなければ生半可な知識であるとがバレバレ。それなりの意味はきちんと把握しておくと、そんな恥をかくこともなさそうです。

(ふくだりょうこ+プレスラボ)

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