毎年誰が取るかで世界中で予想が行われるノーベル賞。実際にストックホルムに行き、ノーベル賞を取材した皆神龍太郎さんに「ノーベル賞の面白い話」を聞きました。みなさんがあまり知らない愉快な話があるんです。
■受賞者の名前が漏れたのは1回だけ
――ノーベル賞って毎年、今年の受賞者は誰だろうって話題になりますよね。
皆神さんノーベル賞って1901年からもう100年以上もやってるんですけど、受賞者の名前って、1回しか事前に漏れたことないんですよ。
――たった1回ですか。
皆神さん秘密厳守でやっているので、なかなか漏れないんですが。2010年の医学生理学賞受賞者(ロバート・エドワーズ先生)の名前が漏れてしまったんです。
記者(インゲル・アッテルスタム氏)の取材にポロっとしゃべってしまった人がいたんですね(笑)。
――ただ100年で1回しか漏れてないのはすごいですね。
皆神さん世界中で予想はしますが、毎年発表の日までわからない仕組みになっています。発表の日の午前9時に選考委員が会議室に集まって最終決定・承認をして、全世界への発表する前の30分ぐらいの時間で受賞者に直接電話するんですよ。
――慌ただしいですね(笑)。