東北の知恵と工夫に満ちた「食と住」を紹介!企画展 「テマヒマ展〈東北の食と住〉」とは
「住」においては、職人の地道な手技によって作られるものが多い。豊富に採れる秋田杉を使った「曲げわっぱ」や「秋田杉樽桶」、繊細な模様が美しい「樺細工」や「津軽塗」、また天童市で作られるモダンな家具「バタフライチェア」や「柏戸イス」と、工芸品が好きな人には知られているものも多い。
杉桶樽(秋田県大館市)樽のタガを結う
Photo: Yusuke Nishibe
テマ(手間)とは労力、ヒマ(暇)とは時間。まさにテマヒマをかけたものづくりが、東北の生活を支えてきた。それが東北の特色であり魅力だ。本展ではグラフィックデザイナーの佐藤卓氏、プロダクトデザイナーの深澤直人氏をはじめ、フードディレクター、ジャーナリスト、映像作家、写真家らが出会い、見聞きした東北の「食と住」を展示する。
駄菓子(宮城県仙台市)温かい飴に空気を含ませる
Photo: Yusuke Nishibe
約80アイテムの実物を制作プロセスや写真を交えて紹介するほか、ドキュメント映像作品を上映する。東北の復興を応援し、日本中でこの危機を乗り越えていかなければいけない今、本展を通して、まずは東北の文化と精神に触れてみるのはいかがだろう。
宮城県、石橋屋にて Photo: Masako Nagano
「テマヒマ展〈東北の食と住〉」
日時:4月27日(金)~8月26日(日)
11:00~20:00 火曜日休館(ただし5月1日は開館)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン•ガーデン内
入場料:一般1000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
お問い合わせ:Tel 03-3475-2121
http://www.2121designsight.jp
取材/杉江あこ
「寒くてついに…」 投稿された1枚に「ウソでしょ!」「本当に同じ日本か!?」