『みんなで一緒に暮らしたら』ステファン・ロブラン監督インタビュー
「人生のエンディングをどう迎えるか?」誰もがいつか人生で向き合う最大で最後の選択だ。まして、世界の主要国の平均年齢が上がり、圧倒的にシニア世代が占める現代。
11月3日公開、ジェーン・フォンダ主演のフランス映画『みんなで一緒に暮らしたら』は、まさにそんな現代の悩めるテーマをユーモアたっぷりに温かく描いた感動作だ。監督を務めたステファン・ロブラン氏のインタビューをお届けしよう。
■この作品をつくったきっかけは?わたしはいつもベテラン俳優たちを集めて家族や友情などをテーマとした作品を撮りたいと思っていました。そして、特に年齢を重ねた人たちの社会的な依存と自立をテーマにしたものを撮れないかと考えていたのです。そういうテーマは映画ではめったに扱われません。
私が脚本を書き始めたとき、私の学生時代に、祖父母たちの健康状態が悪くなってきたのを思い出しました。
その当時、私の両親は、彼らに対してどう対処していいかをあまりわかっていませんでした。なぜなら彼らは、その時のための準備を何も考えていなかったからです。
そこで、私は老年の友人たちが、自分たちで一緒に住む計画を立てる、という話を思いついて書き始めたのです。