■01.「香り」で臭覚から脳へ起きている時はベータ波という脳波が出ていますが、ゆったりリラックスしている時はアルファ波に切り変わった状態になります。つまり、心地よい眠りのためには、アルファ波へとスイッチする方法を知るのが近道といえるでしょう。その方法として「香り」がキーワードになるそうですが…?
「香りは、脳内の感情をコントロールする部分に直接作用すると言われています。最近では待合室を香りで満たしたり、アロマを用いたマッサージで手術前の患者さんの緊張を解きほぐしたりする『アロマ』を取り入れる病院やクリニックも出てきています。」そう語ってくれたのはクリニックに勤める看護師のTさん。
「自分でも、寝る前に誘眠作用があるジャスミンやラベンダーなどの香りを室内全体に満たし、リラックスできる環境を整えています。脳への直接的な刺激だけでなく、心理的な効果もあり、ぐっすり眠る事ができます。」との事です。
アロマオイルはドラッグストアや雑貨屋等で、手軽に入手できるので試しみるといいかもしれません。
■02.視覚への刺激をなるべく抑える「夜だから明るい室内がいい」と考えているあなたは、知らず知らずのうちに眠りを妨げているかもしれません…。
看護師さんは「明るい光は脳を活性化させてしまいます。睡眠を促してくれるメラトニンが分泌されにくくなってしまうので、寝る1時間ほど前には、照明を暗めに調節して厚手のカーテンなどで外の光をシャットアウトさせましょう。パソコンやテレビ、スマートフォンもLEDから出るブルーライトによって脳を刺激してしまうので、寝る前はなるべく控えた方がいいです。」といいます。布団に入ってつい携帯をいじってしまう方にとっては、ドキッとする話ですね。
さらに、「病院の仮眠室は蛍光灯を消して、間接照明を使っています。さらにアイマスクを使うこともあります。」とも教えていただきました。
寝室には直接光が目にはいらないダウンライトを使用しているビジネスホテルの明るさが、ちょうどいいとのこと。寝る直前にはPCや携帯をできるだけ見ずに、間接照明で読書をしたり、お茶を飲んだりする方がいいかもしれません。