菊地凛子がハードトレーニングを乗り越え臨んだ、『パシフィック・リム』迫力のアクションシーン

■遊び心あふれる素敵なはからいですね。そんなギレルモ監督の演出はどんなものだったんでしょうか?操縦席での撮影のときはヘルメットをかぶっていて、その内側にマイクがセットされているんです。で、撮影が続いて中集中力が切れてくるとマイク越しに監督がトトロの歌をうたってくれたりとか(笑)。あと、トレーナーからは食べちゃいけないって言われているのに「チョコレート食べるか?」って言ってきたり。とてもいたずら好きでとてもチャーミングな監督です。

菊地凛子がハードトレーニングを乗り越え臨んだ、『パシフィック・リム』迫力のアクションシーン
■KAIJUと戦うため、イェーガーに乗り込むパイロットは心をシンクロさせるという設定が、人と人との絆を描くドラマにつながっていきます。アクションだけじゃない人間ドラマとしてのこの映画の魅力、菊地さんはどう捉えていますか?ロボットを操縦するのは2人以上で、しかもその2人が信じ合わないと動かない。世界を救う、戦いに挑むためにはまずお互いを信用しあわないとならないんです。
そういうコンセプトって人生にも置き換えられるなって思うんですよね。この映画はロボットを動かすというのがテーマだけれど、人が誰かと関わり合おうと覚悟して、その人に良いところや悪いところ受け止めて前に進んでいこうという人生にも言えると思う。そこが魅力でもありますね。

■ということは、この映画に出たい、マコ役を演じたいと思ったベースには、そういうストーリーやテーマに惚れたのも理由ですか?そうですね。あとは、ギレルモ監督がキャストを信用してくれる方というのも大きいです。監督が絶対的な信頼をしてくれるからこそ、2ヶ月の準備期間中、相手役のチャーリー・ハナムとのスティックファイティングのシーンであるとかブートキャンプであるとか、2人で一緒に乗り越えることができた。そして、その期間を経てはじめてあの操縦席に立って、お互いをシンクロさせることができたんです。2人のうちのどちらかの集中力が切れたら「大丈夫だよ、頑張ろう!」って励まし合いました。
それが、この映画の核になっていると思うんです。互いを信じ合うことによって大事なものを守ることができる、そこには深い愛、広い愛があると思いました。


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