美しすぎる仏俳優ピエール・二ネが演じる『イヴ・サンローラン』オフィシャルインタビュー
■ピエール・ニネインタビュー―脚本を読んだときの感想は?ワクワクしたよ! すぐにこれが、傷つきやすくまた気高さを備えた、多面的で魅力ある人物を描いた感動的な話だとわかった。ぜひ出演したいと思ったよ。
ジャリル・レスペールの映画はよく見ていたし、彼が俳優たちと親しいことも知っていたから、この作品は説得力のある映画になるだろうと思った。彼なら、この愛と創造を主題にした伝説的な物語を、これにぴったりの色調を見つけ出して描き、全編を通じて二人の人物を掘り下げて描いてくれるだろうと思ったんだ。
―脚本のどこに感動したのですか?第一に、サンローランがとても成熟していたことに感動したよ。若い年齢から創造と発明に取り組もうとする断固とした決意に感銘を受けた。彼が幸せを感じるのは、創造することだけだったんだ。
ジャリルはこの愛の物語を作品の中心に据えることを決めたが、彼はベルジェとサンローランの素晴らしい50年にわたる関係だけじゃなく、この物語の一部を成すサンローランの困難や巧みな試みも描きたいと考えた。
さらに僕が気に入ったのは、サンローランの人格の暗い側面、アルコールやドラッグとの接触をごまかしたりしていないところだった。こういった面も彼の人生に実際あったことだし、彼が残した遺産の一部でもあるからね。
(C)WY productions - SND - Cinefrance 1888 - Herodiade - Umedia
―この役をオファーされる前、ファッション界がどんなところかご存知でしたか?いや、あんまり知らなかった。ファッションに特に興味はなかったから、ファッションのことはよく知らなかったんだ。そのあとも、ファッションに心から興味を持ったというより、サンローランやディオール、バレンシアガといったファッションの歴史を創り上げた人物の方にとても興味を持った。
そうは言っても、プリプロダクションや撮影が進むにつれて、ドレスや布地、スタイルにどんどん興味を引かれていったけどね。モンドリアンドレスが撮影用に博物館から運ばれてきたときは、特に感動したよ。