春気分を盛り上げる!歴史的ピアニストの貴重な名演3選
ピアノコンチェルトの王道をリヒテルの名人芸でピアノとオーケストラが競演を繰り広げるピアノ協奏曲といえば、このCDに収録されたラフマニノフの2番か、チャイコフスキーの1番を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?それだけポピュラーな王道中の王道です。
1940年代の
イギリス映画「逢びき」にも使用されたというロマンティックなラフマニノフと、第1楽章の冒頭から印象的なメロディがドラマティックに展開する雄大なスケールのチャイコフスキー。
リヒテル「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」
1915年、ロシア生まれの名匠
リヒテルが、膨大なレパートリーの中でも最も得意とするロシアもののこの2曲の魅力を、余すところなく弾ききります。手も体も大きいのに繊細な感受性を持つリヒテルは、ある評論家から
「傷つきやすい巨人」といわれたとか。
ダイナミックでありながら抑制の効いた細やか演奏は、私たちの心をワシづかみするでしょう。一家に1枚の逸品!クラシック好きでない人をも感動させる1枚かもしれません。