新しいことを始めたり、今までとは違う環境になったり、春は変化の多い季節。何かと迷いが生じることも多いのではないでしょうか?そんな時、力強い味方になってくれるのが、フレンチマダム達の考え方。
彼女達はお洒落なのに常に自然体で、アール・ド・ヴィーブル(生活芸術)という言葉があるくらい、日常生活全般に美意識を行き渡らせています。そして恋愛が国技なんじゃないかと思えるほど、いくつになっても情熱的。
彼女達に魅了されて書かれた3冊の本から、フレンチマダムの自信に満ちた生き方に、背中を押してもらいましょう。不思議と本を書いているのは、たいていフランス人以外の女性。だからこそ鋭く客観視されていて、私たちの参考書になってくれるはずです。
価値ある自分を身につける。パリ貴族のライフスタイル▼『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~』
(大和書房)
ジェニファー・L・スコット
タイトルを見て、「え?ファッションか断捨離の本でしょう?」と思った方も多いと思います。間違いではないのですが、これはカリフォルニアガールだった著者のジェニファー・L・スコットが、交換留学生としてパリの貴族宅にホームステイ中、インスパイアされたマダム・シック(仮名)という、その家のマダムの存在や、パリの価値観についてが全体の基本になっています。
ヘアスタイルは典型的なパリジェンヌのボブ、服装はコンサバ、美味しい料理を作り、家族を大切にするマダム・シック。そんな彼女から学んだポジティブさで印象的なのは、「自分の体型に満足する」「身だしなみは自分や周囲に敬意を表すこと」「私はいつだってきれいな女性らしいものを身に着ける価値がある、と自分を大切にする」「本当に気に入った服だけを着る」「ほめられたら謙遜しないで、ありがとうと言う」などのアドバイス。
また、目に見える女らしさ以上に大切なのは、
目に見えない女らしさだと、著者は強調しています。自信、ユーモアのセンス、遊び心、冒険心などが、多くの女性達が憧れる
“何とも言えない魅力” を醸し出すのだとか。
いくら最高のエステサロンに行き、最高級な服を買い、完璧なネイルをしていても、それにふさわしい自信がなければ何の意味もないということ。こういった価値観を知ることで、自分にもっと自信を持とう!という気持ちになれるはず。