一日の終わりにリラックス。 「ちょっと飲みたい気分」になる、ジャジィな室内楽3選
チリー・ゴンザレスの「チェンバース」は
まさに芳醇な室内楽の味わいカナダ出身のピアニスト、
チリー・ゴンザレスの前作「ソロ・ピアノⅡ」を愛聴し、ジャズとクラシックの境界を自在に行き来する独創性に惹かれてきましたが、3年ぶりの新作は、その名も
「チェンバース」。まさに
「Chambers(室内)」という意味をあわせ持つタイトルです。
ピアノで自分自身の
“声”を表現し尽くせる彼が、弦楽器でも同じように
歌うという試みで、ピアノと弦楽四重奏、つまりピアノ五重奏曲という編成で書いたのがこのアルバム。クラシック色が濃さを増してはいるものの、バッハからヒップホップまでを縦横無尽にエンタテインしながら、彼ならではの色彩感豊かな室内楽作品集を織り上げました。
堅苦しいからクラシックは苦手…という方でも、そこにジャジィな雰囲気が漂うと、途端にお酒が進みませんか? 緻密なのに遊び心と抜け感が素晴らしいチリーのセンスは、いつ聴いてもあなたを飽きさせず、満足感を与えてくれることでしょう。