「シエスタ」で癒されよう。ギターとピアノで奏でる、優しいBGM 3選
夏本番。アクティブに動き回る休日も楽しいですが、時にはラテン諸国の人々のように、ゆったりとお昼寝を堪能してみませんか? 体力が回復するだけでなく、精神的にもリラックスできて、まるでヴァカンスをたっぷり満喫したかのよう。 たとえ30分でも1時間でも、
シエスタはリフレッシュ効果抜群の美の泉です。
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そんな時にぴったりの、静かで優しいBGMはいかが? 繊細で美しい音楽は、聴覚を通して全身を優しくマッサージするみたいに、さらに深く癒してくれるでしょう。それどころか、夢見心地の別世界へ連れて行ってくれるはず。お薦めのCDを3枚、ご紹介します。
古い修道院で録音された
清冽なギターとフルートが心身を浄化▼「エル・パソ・デル・ティエンポ」
ギジェルモ・リソット+パブロ・ヒメネス
アルバムタイトルは、
「過ぎゆくひととき」という意味。アルゼンチンのサンタフェ生まれで、現在はスペインのバルセロナに暮らし、世界各国で活躍するギタリスト、
ギジェルモ・リソットが、フルートのパブロ・ヒメネスと共演したデュオ作品です。
17世紀に建てられたカタルーニャ地方の
修道院で録音され、
透明感のあるピュアな美しい響きが、文字通りゆったりと過ぎゆくひととき、最上のシエスタへと導いてくれます。
「エル・パソ・デル・ティエンポ」ギジェルモ・リソット+パブロ・ヒメネス
7月、ジャパンツアーで来日したギジェルモに、コメントをお願いしました。
「この音源は本当に特別なんです。音の流れが醸し出すイメージに、中世の修道院の雰囲気がぴったり封じ込められているでしょう? 今回のツアー中も感じたのですが、日本の女性って、感受性豊かでとても繊細ですよね。
僕は、音楽はみんなが自由にオープンに聴いて感じればいいと思っているけど、このアルバムは、まさに
繊細な日本女性にこそ深く理解してもらえると信じています。
僕にとって、日本女性は実に愛すべき存在なのです」
ギジェルモ・リソット/1980年アルゼンチン、サンタフェ出身のギタリスト、作曲家、編曲家。 2015ジャパンツアー中、サラヴァ東京でのライブにて。
情熱的だけれど、気さくで優しいギジェ。彼の研ぎ澄まされた美意識と卓越したギターワークが冴え渡る、シエスタのみならず心を解き放ちたい時に聴きたい1枚です。