連載記事:スマホだけで稼げるってホント? クラウドソーシング特集
母でも仕事でもない「私が私でいられる場所」を確保するには?(スマホだけで稼げるってホント? クラウドソーシング特集 Vol.5)
ネットを使って、仕事を受けたい人と、仕事を依頼したい企業とを結びつける、クラウドソーシング。今回は、自分のライフプランに合わせて、意識的に「在宅ワークという選択」をしているママにお話を伺った。
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前職はプログラマー
正確でスピーディなタイピングを得意とするyukiworkさん。結婚前は金融・医療関係のプログラマーとして勤務していたが、ハードなワークスタイルで体調を崩し2年間で、退職。その後は、フリーランスのWebデザイナーとして働いていた。現在は、夫、小学生と1ヵ月半の赤ちゃんの4人家族だ。
ずっと家にいてくれた母
―お子さんを「保育園に預けて働く」という選択はされないんですね?
私自身が、子どもとあまり離れていたくないんです(笑)。私の母は、私を育てている時に、ずっと家にいてくれました。その安心感を今でも思えているので、「子どもが小さいうちは、『家にいる母』でいたいな」と思うんです。それに2人目の子どもが欲しかったので、「パートで雇っていただいても、『妊娠しました』とすぐ辞めることになったら申し訳ない」という気持ちもあり、在宅ワークを選びました。
子どもから話しかけられた時、「手を止められる」仕事
―前職がプログラマーということですが、今もそういったお仕事が多いんですか?
今はデータ入力や、デザインソフトを使ったチラシ作り、簡単なライティングのような仕事が多いですね。言葉は悪いかもしれませんが、「単純作業」です。今はプログラミングのような仕事は、あまりしたくないんです。
―それは、なぜでしょうか?
プログラミングの仕事は、ギューッとした集中力を要します。
私が不器用なのだと思いますが、そういう状態に自分を追い込んでしまうと、すぐには「母の顔」に戻れない。そうなると、家で仕事をしていて、子どもに話しかけられた時、「ちょっと待っていて」と言ってしまうことが多くなります。
せっかく家にいて、子どもと一緒にいることを自分が選んだのですから、子どもから話かけられた時は、すぐに手を止めて、「なぁに?」と言ってあげられる母でいたいと思っています。