連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
子どもの頑張る気持ちが育つ絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.9
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最初のうちは大人の手を借りてばかりだったのに、いつのまにかいろんなことができるようになる子どもたち。私たち大人にも、できないことができる瞬間を後ろからそっと見守る日がやってきます。
そこで、
絵本ナビ協力のもと、編集部が子どもの「やってみよう!」をうまく育てる絵本を探してみました。きっと、子どものやる気を引き出す1冊となってくれるはずです。
■そっと
作:瀧村 有子/絵:まるやま あやこ/出版社:PHP研究所
「そっと」(絵本ナビ紹介ページ)
3歳の「りっちゃん」はママのまねがしたくてたまりません。牛乳を運ぶとき、猫を抱っこするとき、うまくできなくてがっかりする「りっちゃん」。加減のわからない子どもが「そっと」やるってとても難しいことなんだなぁ、と改めて感じさせてくれる1冊です。どんどん「そっと」がうまくなるりっちゃんですが、がっくりきているときの表情も愛らしいですよ。
■ようちえんにいきたいな
作:アンバー・スチュアート/絵:レイン・マーロウ/訳:ささやまゆうこ/出版社:徳間書店
「ようちえんにいきたいな」(絵本ナビ紹介ページ)
ひよこのピヨくんはようちえんに通うことを夢見ていました。でも、いざ行くとなるとなんだか不安に…。初めての場所、初めての体験はドキドキするし、心配にもなりますよね。自分の羽をバッグにしのばせて、子どもに安心と勇気を与えたお母さんの気持ちがよくわかり、ママはなんだか涙ぐんでしまう1冊。
入園前の読み聞かせにもおすすめです。
■まかしとき!
作:くすのき しげのり/絵:のしさやか/出版社:フレーベル館
「まかしとき!」(絵本ナビ紹介ページ)
お手伝いがテーマの「子どものやる気」を応援してくれるこちらの絵本は主人公・ななえちゃんの愛嬌たっぷりの関西弁がクセになる1冊です。うまくいかなくたって、気持ちはちゃんと伝わるもの。家族への愛情がたっぷりで、いつのまにか、ななえちゃんの家族の一員になったような気分が味わえます。