連載記事:ダンナのトリセツ
誤解していない? “夫婦の距離感”を見直してみよう【ダンナのトリセツ 第5回】
こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。
カウンセリングを受けに来られるクライエントさまや、日常で出会うご夫婦、みなさんを拝見させていただいていると「このご主人には、この奥さまだ」と、人と人との出会いや、めぐりあいがとても運命的だと感じることが多々あります。
(c) UBER IMAGES - Fotolia.com
そんなご夫婦は、お互いへの歩み寄り方もおふたりならでは。
夫婦におけるあり方に“正解”というものはありません。それぞれの夫婦によって違います。
人と比べたり、他人の意見に左右されたりするものでもなく、お互いに夫として妻としてどうありたいか? どうあるべきか? をみつめていくことが大切なのです。
■私的自己意識の中での夫婦関係
わたしたち人間は、公的自己意識と私的自己意識のバランスが大切だといわれています。
公的自己意識…他者評価を気にする意識
私的自己意識…自分自身がどう在りたいかを重視する意識
社会生活では、臨機応変に意識のコントロールをする必要性があります。
夫婦関係も同じように「自分たちとしてどうありたいか?」と私的自己意識を重視しながら、世間とのバランスをとっていくことが大切。
とはいえご主人の社会的立場に、考えが左右されることもあると思います。
もちろん、そういった社会的な顔を優先することを前提に置きながら、夫婦としてのあり方をそこに反映していきましょう。
妻としてのポジションだけでの私的自己意識ではなく、“夫婦”としての私的自己意識を再認識してみてくださいね。