デザインのよくないもの、生活感たっぷりなものをどうするか? それは生活をしていく上で大きな問題です。日々時間に追われる生活をしている私は、家をモデルルームのように片付けた状態にすることは不可能。
でも、ごちゃごちゃ散らかっているのは嫌なので、いかに効率よく簡単に部屋をすっきりさせるかは、常に私の課題です。
どうすればそれがかなうか? 一番手っ取り早いのは「隠して見えなくする」こと! クローゼットや押し入れにしまい込むのもひとつの手ですが、それができない場合もあります。例えば隠したいものが大きなサイズの場合。
■見せたくない「イケてない家電」の存在
見せたくないものの筆頭といえば、イケてない電化製品。できるだけデザインのよいものを買うように心がけていますが、元から洒落たデザインがないジャンルもありますよね?
我が家の場合、それはファックス。今はメールが主流ですので、ほとんど使わなくなりましたが、未だにファックスでなくてはならない仕事もあり、捨てるに捨てられずにいます。
しかも我が家のファックスはプリンターと一体になっているファックス複合機なので、サイズが通常のものよりかなり大きいのです。
そこで使わない時はクローゼットにしまっておこうか、とも考えたのですが、パソコンから書類をプリントアウトする時や、送られてきたファックスをプリントアウトしなくてはいけない時など、一度しまいこんでしまうと大変面倒なことになります。
まず重いファックス複合機をクローゼットから取り出し、デスクに乗せて電源を差し込み、パソコンとつないで、用紙を挿入し・・・・。もう考えただけでやる気が失せます。
■家電を隠したくて、DIYに初挑戦!
次に私が考えたのは、ファックスを収納できる家具を買うことでした。しかしそうした商品が世の中に存在しないわけではないと思うのですが、オフィス向けデザインばかりで、一般家庭のインテリアと馴染むものはネットでも全く見つけられませんでした。
なんとか常にパソコンとつないだ状態でありながら、ファックス複合機の見た目の悪さを隠す方法はないかと考えました。そして、私が最終的に到達した結論、それは自分で作ること! そう、DIYです!
仕事デスクの下に置かれているのが、自分でDIYしたファックス複合機。
電化製品にありがちなプラスチックの無機質な素材が見えないのでインテリアの邪魔をしません。
とはいえ、もともと私は工作技術が得意だったわけではありません。性格も大雑把だし、ちゃんと木を計測したり、まっすぐノコギリで切ったり、ドリルで穴を開けたりできる自信は全くありませんでした。でも、ないなら作るしかない! しかも自分で作れば、サイズもデザインもぴったりのものを作ることができる! それは私がDIYに踏み出した第一歩でした。
パソコンと接続した状態ながら、箱の中にすっぽり収納でき、かつプリントアウトした紙もスムーズに取り出せる、普段使っているデスクの下にぴったり入るちょうどいい高さと奥行きのもの。
掃除がしやすいように底にはキャスターを付けて。外見はデスクと馴染むウッドとアイアンのもの。そんな要望を形にすべく見よう見まねで設計図を書きました。
自分で木を切ったり、やすりをかけたりするのは無理と早々に判断し、味のある木材で、カットもしてくれて、家まで届けてくれるショップをネットで探し、足場板を購入することにしました。私が購入した店舗は希望のサイズにカットしてくれるだけでなく、切断面の処理まできれいにしてくれるので、そのまますぐに使えました。
私は手持ちの家具と色を合わせたかったので、ワックスを購入し自分で着色し、好みの風合いを出すことにしました。
こちらが木材に塗って好きな色に仕上げるワックス。経年変化したような味が出ます。
さらに適当な性格の私に直角を取るのは無理と判断し、DIYに詳しい方のブログなどで知ったスタッキングヒンジを使うことに。これならパーツを組み合わせるだけなので簡単に直角を取ることができます。