連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
今日は十五夜! 美しさにうっとりするお月さまの絵本5選<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.18
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「なんにも見えない」「まっくらで怖い!」という理由から「夜が苦手」というお子さんも多いのではないでしょうか。明るくて陽気な昼間に比べ、夜は静かで落ち着いた雰囲気があります。でも窓からぽっかり顔を出すお月さまは、夜しか目にすることができません。「ほら、お月さまが見てるよ」と声をかければ、その不思議で美しい世界に惹きつけられてしまうはずです。
そこで今回は
絵本ナビ協力のもと、お月さまを題材にした絵本を集めてみましたのでご紹介しましょう。
■おつきさま こんばんは
作・林 明子/出版社:福音館書店
「おつきさま こんばんは」(絵本ナビ紹介ページ)
深く紺色の夜空に、まるで本物のように輝くおつきさま。2匹のネコに見守られ、生き生きとした表情で子どもたちの視線をくぎ付けにするおつきさまは、0歳時のファーストブックとしても好評。
ページをめくるたびに、うれしそうな顔、悲しそうな顔を魅せるおつきさまの気持ちを汲み取るように、子どもたちもうれしくなったり、心配したり…。「こんばんは」から始まるあいさつもステキですね。
■パパ、お月さまとって!
作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社
「パパ、お月さまとって!」(絵本ナビ紹介ページ)
娘の「お月さまをとって!」という願いを叶えるべく、月まで長い長いはしごをかけてのぼっていくパパ。果たしてお月さまをとってくることはできるのでしょうか…。
この絵本の魅力は、絵本の常識を打ち破る仕掛け。長いはしごはページ2枚分、大きなお月さまはページ4枚分とダイナミックに描かれています。
開く楽しさと「おっきい~!」と目で見て感じる驚き。ぜひ、パパに読みきかせしてほしい一冊です。
■お月さまってどんなあじ?
文・絵:マイケル・グレイニエツ/訳:いずみ ちほこ/出版社:らんか社
「お月さまってどんなあじ?」(絵本ナビ紹介ページ)
「何がいるの?」「裏側はどうなってるの?」など、疑問の多いお月さま。でも「味」について注目したことは少ないかもしれません。
この絵本では、お月さまがどんな味をしているかを確かめるべく、動物たちが超原始的な方法でお月さまに近づいていきます。和紙のような味わいのイラストと、近づくたびに上に逃げてしまうにっこり笑顔のお月さまを見ていると、なんだか安らいだ気分に。動物たちはお月さまを味見することができたのか、お話のエンディングが気になりますね。